2022年(第45回)日本アカデミー賞(ニチアカ)の受賞結果の一覧です。 作品賞は「ドライブ・マイ・カー」。
部門 | 受賞 | 詳細 |
---|---|---|
作品賞 | 「ドライブ・マイ・カー」 | 詳細↓ |
主演男優賞 |
西島秀俊
「ドライブ・マイ・カー」 |
詳細↓ |
主演女優賞 |
有村架純
「花束みたいな恋をした」 |
詳細↓ |
助演男優賞 |
鈴木亮平
「孤狼(ころう)の血 LEVEL2」 |
詳細↓ |
助演女優賞 |
清原果耶
「護られなかった者たちへ」 |
詳細↓ |
監督賞 |
濱口竜介
「ドライブ・マイ・カー」 |
詳細↓ |
アニメ賞 | 「シン・エヴァンゲリオン」 | 詳細↓ |
新人賞 |
磯村勇斗
「ヤクザと家族 The Family」 三浦透子 「ドライブ・マイ・カー」 ほか |
詳細↓ |
2022年のノミネートも、松竹・東映の配給作品の比率が異様に高くなりました。 両社は、日アカで多数の投票権を握っています(内訳→)。 ノミネートの偏重ぶりは、他の映画賞と比較すると、以下の通り一目瞭然です。
主演女優賞レースを独走していた尾野真千子がノミネートされないという衝撃的な事件(尾野真千子事件)も起きました。
日本アカデミー賞 | 毎日映画コンクール | |
---|---|---|
松竹作品の割合 | 32.8% | 8.8% |
東映作品の割合 | 30.1% | 5.8% |
※注記:外国映画賞とアニメ賞は除外。
■■ このページの目次 ■■
【日アカの結果】
受賞結果の一覧
「空白・貴族・茜色」ガン無視事件
衝撃の「尾野真千子事件」
「三浦透子事件」
【ランキング】
本年度の日本映画の評価ランキング
【主な国内映画賞】
キネマ旬報ベストテン
日本映画批評家大賞
毎日映画コンクール
ヨコハマ映画祭
高崎映画祭
TAMA映画賞
山路ふみ子映画賞
雑誌「映画芸術」ベスト
【本年度の邦画の秀作】
「ドライブ・マイ・カー」
「すばらしき世界」
「由宇子の天秤」
「花束みたいな恋をした」
「あのこは貴族」
【他のページ】
2021年の結果→
歴代の一覧→
アカデミー賞 2022→
作品賞は「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)が受賞しました。本年度最多の8冠。 海外の映画賞を席巻し、本物のアカデミー賞でも作品賞にノミネートされました。アカデミー作品賞に日本映画がノミネートされたのは史上初の快挙です。(アカデミー賞→)
Tweet作品賞、主演男優賞、主演女優賞(尾野真千子事件)、助演男優賞、助演女優賞(三浦透子事件)、監督賞、脚本賞、アニメ賞、 新人賞(男優、女優)、 その他の技術系部門
部門 | 受賞 | ノミネート |
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作品賞 |
「ドライブ・マイ・カー」
![]() (配給:ビターズ・エンド) (公開:2021年8月) 監督:濱口竜介 作品紹介↓ 予告編→ 【動画配信(アマゾン)→】 ※アカデミー賞国際映画賞ほか(海外受賞歴↓) ※キネジュンベスト1位 ※キネジュン読者1位 ※邦画レビュー年間ランキング【20位】 【作品賞の総評】 <「空白」「貴族」「茜色」を完全無視> 今回の日アカの作品賞では、キネ旬ベストテンや年間評価ランキングで上位に入った「空白」「あのこは貴族」「茜色に焼かれる」が、 ノミネートから外されました。 それどころか、この3作品は他の部門でも全くノミネートされず、完全に無視されました。 「空白」はヨコハマ映画祭作品賞、「あのこは貴族」はTAMA映画賞作品賞、「茜色に焼かれる」はキネ旬2位をそれぞれ獲得。 作品賞以外の部門でも、輝かしい受賞歴を重ねていました。 いずれもメジャー映画会社(松竹、東映、東宝、ワーナー)の作品でないことが、 日アカの選考では不利に働いたと見られます。 <濱口監督を過去に黙殺> 作品賞を含む8冠に輝いた「ドライブ・マイ・カー」は、濱口竜介監督の2作目の商業映画。 濱口監督の前作「寝ても覚めても」は、 ヨコハマ映画祭で作品賞、監督賞を含む6部門を制覇するなど、 2019年の賞レースにおいて快進撃を見せていました。 しかし、日アカでは、松竹・東宝の作品に追いやられる形で、ノミネートゼロに終わりました。 今回、本物のアカデミー賞で「ドライブ・マイ・カー」が4部門ノミネートを果たしたことで、 さすがに日アカも正当に評価せざるを得なかった、ということでしょう。 <「偶然と想像」は選考から除外> なお、「ドライブ・マイ・カー」と同じく2021年公開の濱口監督作品で、世界3大映画祭の一つベルリン国際映画祭で審査員グランプリに輝いた「偶然と想像」は、 日アカでは選考外とされました。 ネット配信が早すぎたため、失格になったようです。 <前年は「スパイの妻」を排除> 日アカ作品賞では前年(2021年)も、「スパイの妻」(監督:黒沢清、脚本:濱口竜介ら)が選考対象から除外され、ノミネートゼロでした。 ベネチア国際映画祭監督賞やキネ旬1位を獲った秀作です。 |
■参考:キネ旬ベストテン ■その他の優秀作品 ※歴代の作品賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
主演男優賞 |
西島秀俊
「ドライブ・マイ・カー」 ![]() (配給:ビターズ・エンド) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 ※全米批評家賞、ボストン批評家賞 主演男優賞 ※高崎映画祭 主演俳優賞 |
■参考:キネ旬ベスト ■その他の優秀男優 ※歴代の主演男優賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
主演女優賞 |
有村架純
(かすみ)
「花束みたいな恋をした」 ![]() (配給:東京テアトル、リトルモア) 作品一覧(wiki)→ <尾野真千子事件> 秀作「茜(あかね)色に焼かれる」(配給:スターサンズほか)で本年度数々の主演女優賞に輝いた尾野真千子が、日アカではノミネートすらされないという事件が起きました。 尾野は「キネ旬ベスト」「毎日映画コンクール」「ヨコハマ映画祭」という日本で最も権威のある3つの映画賞の主演女優賞を全て制覇。 さらに、「TAMA映画賞」「山路ふみ子映画賞」「おおさかシネマフェスティバル」の女優賞も受賞し、独走状態でした。 また、キネ旬主演女優賞2位で、海外でも女優賞を獲得した瀧内公美(由宇子の天秤)もノミネートから外されました。 キネ旬主演女優賞(火口のふたり)を獲得しながら無視された前々に続く日アカ除外となりました。 尾野と瀧内のかわりにノミネートされたのは、松岡茉優(松竹作品)や吉永小百合(東映作品)ら。 松岡も吉永も、キネ旬主演女優賞の投票では1票も入らず、ランキング圏外でした。 毎日コンなどでもノミネートされませんでした。 この結果、「水川あさみ事件」が起きた前年に続き、日アカ主演女優賞は「大本命不在」での争いとなりました。 ノミネートされた候補の中では、有村架純が唯一、賞レースに本格的に絡んでおり、事実上の「一択」に近い状態。対象作品「花束みたいな恋をした」は大手の配給ではないものの、興行収入が40億円近い大成功となり、 有村の演技も称賛の的でした。 |
■参考:キネ旬ベスト ※歴代の主演女優賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
助演男優賞 |
鈴木亮平
「孤狼(ころう)の血 LEVEL2」 ![]() (配給:東映) 【動画配信(アマゾン)→】 |
■参考:キネ旬ベスト ※歴代の助演男優賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
助演女優賞 |
清原果耶(かや)
「護られなかった者たちへ」 ![]() (配給:松竹) <三浦透子を候補から外す> 「ドライブ・マイ・カー」でキネ旬ベスト助演女優賞を受賞した三浦透子が、日アカではノミネートされませんでした。 三浦はキネ旬に加えて、ヨコハマ映画祭と高崎映画祭でも勝利。 大手寄りとされるブルーリボン賞も獲るなど、賞レースの先頭を走っていました。 また、「茜色に焼かれる」でキネ旬助演賞2位に選ばれた片山友希も、日アカノミネートから除外されました。 かわりにノミネートされた広瀬すず(東映)や草笛光子(東映)は、 キネ旬助演賞での投票数はゼロで、ランキング圏外。 毎日コンでもノミネートされず、賞争いでは注目されていませんでした。 |
■参考:キネ旬ベスト ■その他の優秀助演女優 ※歴代の助演女優賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
監督賞 |
濱口竜介
「ドライブ・マイ・カー」 ![]() (配給:ビターズ・エンド) 【動画配信(アマゾン)→】 ※アカデミー賞 監督賞ノミネート ※全米映画批評家協会、ボストン批評家賞、シアトル批評家賞 監督賞 濱口竜介の作品一覧↓ |
■参考:キネ旬ベスト ■その他の優秀監督 ※歴代の監督賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
脚本賞 |
「ドライブ・マイ・カー」
(配給:ビターズ・エンド) 脚本:濱口竜介、大江崇允(たかまさ) ![]() 予告編→ 【動画配信(アマゾン)→】 濱口竜介の作品一覧↓ ※カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞 |
■参考:キネ旬ベスト ■その他の優秀脚本 ※歴代の脚本賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
アニメ作品賞 |
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」
![]() (配給:東宝、東映、カラー) 作品紹介→ 予告編→ 【動画配信(アマゾン)→】 Wiki→ 歴代のエヴァ映画→ ※東京アニメアワード作品賞(映画部門)受賞 ※日本映画レビュー年間ランキング【3位】 <名作「ポンポさん」を除外> 米国アニー賞にもノミネートされた秀作「映画大好きポンポさん」が日アカでノミネートされませんでした。 アニメファンから絶賛され、年間レビューランキングでも日本製アニメの中で3位の高評価でした。 それより評価が低い「竜とそばかすの姫」「漁港の肉子ちゃん」「アイの歌声を聴かせて」が続々とノミネートされました。 |
■選考から漏れた秀作アニメ ※歴代のアニメ賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 男女 | 受賞 |
---|---|---|
新人俳優賞 | 男優 |
■参考:キネ旬ベスト ■その他の優秀新人 |
女優 |
■参考:キネ旬ベスト ■その他の優秀新人 ※歴代の新人俳優賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
音楽賞 |
「竜とそばかすの姫」
(配給:東宝) 音楽家:岩崎太整、Ludvig Forssell、坂東祐大 |
■参考:毎日映画コンクールの受賞とノミネート ■選考から漏れた優秀音楽 歴代の音楽賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
撮影賞 |
「ドライブ・マイ・カー」
(配給:ビターズ・エンド) 四宮(しのみや)秀俊 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 ![]() |
■参考:毎日映画コンクールの受賞とノミネート 結果一覧の上部に戻る↑ |
美術賞 |
「燃えよ剣」
(配給:東宝、アスミック・エース) 原田哲男 作品一覧(wiki)→ |
■参考:毎日映画コンクールの受賞とノミネート 結果一覧の上部に戻る↑ |
録音賞 |
「ドライブ・マイ・カー」
(配給:ビターズ・エンド) 録音:伊豆田廉明(いずだ・かどあき) 整音:野村みき 【動画配信(アマゾン)→】 ![]() |
■参考:毎日映画コンクールの受賞とノミネート 結果一覧の上部に戻る↑ |
編集賞 |
「ドライブ・マイ・カー」
(配給:ビターズ・エンド) 山崎梓(あずさ) ※シカゴ映画批評家協会賞「編集賞」ノミネート ※シアトル映画批評家協会賞「編集賞」ノミネート ※映像素材は50時間分くらいあったらしい。 ※濱口竜介監督とは東京芸大(大学院の映像研究科)の同級生で、過去作にも参加した。 作品一覧(オールシネマ)→ 【動画配信(アマゾン)→】 ![]() |
結果一覧の上部に戻る↑ |
照明賞 |
「ドライブ・マイ・カー」
(配給:ビターズ・エンド) 高井大樹 作品一覧(オールシネマ)→ 【動画配信(アマゾン)→】 ![]() |
結果一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
外国作品賞 |
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」
![]() 字幕版(Amazon)→ 吹替版(Amazon)→ |
※歴代の外国作品賞→ 結果一覧の上部に戻る↑ |
2021年公開の日本映画のレビュー年間ランキングです。 「キネノート(キネマ旬報)」「映画.com」「フィルマークス」におけるレビュー(評点)の平均点です。 媒体としての実績・歴史・信頼度等をふまえ、キネノートは1.5倍、映画.comは1倍、フィルマークスは0.5倍とする傾斜配分方式を採用しています。 1位はアニメ「劇場版 少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト」、2位はドキュメンタリー「水俣曼荼羅(まんだら)」、3位はアニメ「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」、4位は「偶然と想像」となりました。 (2022年3月3日時点)
順位 | 作品名 | 評点 |
---|---|---|
1 | 「劇場版 少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト」
(アニメ) ![]() (配給:ブシロード) 【動画配信(アマゾン)→】 作品説明(wiki)→ |
4.321 |
【前年のレビュー1位】「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(4.305) | ||
2 | 「水俣曼荼羅(まんだら)」
(ドキュメンタリー) ![]() ※キネ旬5位 ※キネ旬文化映画1位 (配給:疾走プロダクション) (公開:2021年11月27日) 監督:原一男 |
4.254 |
3 | 「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」
(アニメ) ※日アカ アニメ賞ノミネート ※キネ旬19位 (配給:東宝、東映、カラー) 【動画配信(アマゾン)→】 |
4.148 |
【前年の日アカ作品賞】「ミッドナイトスワン」(4.125) | ||
4 | 「偶然と想像」
※キネ旬3位 ※日アカ失格 (配給:インクライン) |
4.101 |
5 | 「香川1区」
(ドキュメンタリー) (配給:ネツゲン) |
4.099 |
6 | 「街の上で」
※キネ旬17位 (配給:フィルムパートナーズ) |
4.072 |
7 | 「すばらしき世界」
※日アカ作品賞ノミネート ※キネ旬4位 (配給:ワーナー) 【動画配信(アマゾン)→】 |
4.069 |
8 | 「由宇子の天秤(ゆうこのてんびん)」
※キネ旬8位 (配給:ビターズ・エンド) |
4.064 |
9 | 「映画大好きポンポさん」
(アニメ) (配給:角川) 【動画配信(アマゾン)→】 |
4.044 |
10 | 「空白」
※キネ旬7位 (配給:スターサンズ、角川) 【動画配信(アマゾン)→】 |
4.028 |
11 | 「べイビーわるきゅーれ」
(配給:渋谷プロダクション) |
4.023 |
12 | 「呪術廻戦 0(じゅじゅつかいせんゼロ)」
(アニメ) ※日アカ アニメ賞ノミネート (配給:東宝) |
4.002 |
13 | 「ヤクザと家族 The Family」
(配給:スターサンズ、角川) |
3.995 |
14 | 「劇場版 きのう何食べた?」
(配給:東宝) |
3.986 |
15 | 「東京クルド」
(ドキュメンタリー) (配給:東風) |
3.984 |
16 | 「痛くない死に方」
(配給:渋谷プロダクション) |
3.977 |
17 | 「JUNK HEAD」
(アニメ) (配給:ギャガ) |
3.975 |
18 | 「子供はわかってあげない」
※キネ旬14位 (配給:日活) |
3.972 |
19 | 「茜(あかね)色に焼かれる」
※キネ旬2位 (配給:フィルムランド、朝日新聞社、スターサンズ) 【動画配信(アマゾン)→】 |
3.965 |
20 | 「ドライブ・マイ・カー」
※日アカ作品賞ノミネート ※キネ旬1位 (配給:ビターズ・エンド) 【動画配信(アマゾン)→】 |
3.958 |
21 | 「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」
(アニメ) (配給:東宝) |
3.948 |
22 | 「くじらびと」
(ドキュメンタリー) ※キネ旬文化映画2位 (配給:アンプラグド) |
3.944 |
23 | 「アイの歌声を聴かせて」
(アニメ) ※日アカ アニメ賞ノミネート (配給:松竹) |
3.943 |
24 | 「そして、バトンは渡された」
(配給:ワーナー) |
3.937 |
25 | 「花束みたいな恋をした」
※キネ旬10位 (配給:東京テアトル、リトルモア) |
3.933 |
26 | 「孤狼の血 LEVEL2」
※日アカ作品賞ノミネート ※キネ旬13位 (配給:東映) 【動画配信(アマゾン)→】 |
3.903 |
27 | 「あのこは貴族」
※キネ旬6位 (配給:東京テアトル、バンダイナムコアーツ) |
3.893 |
27 | 「まともじゃないのは君も一緒」
※キネ旬15位 (配給:エイベックス・ピクチャーズ) |
3.893 |
29 | 「ONODA 一万夜を越えて」
(配給:エレファントハウス) |
3.890 |
30 | 「猿楽町で会いましょう」
(配給:ラビットハウス) |
3.881 |
31 | 「サマーフィルムにのって」
(配給:ハピネットファントム・スタジオ) |
3.880 |
32 | 「いとみち」
※キネ旬9位 (配給:アークエンタテインメント) |
3.873 |
33 | 「護られなかった者たちへ」
※日アカ作品賞ノミネート ※キネ旬12位 (配給:松竹) |
3.868 |
34 | 「ソードアート・オンライン ~プログレッシブ 星なき夜のアリア」
(アニメ) (配給:アニプレックス) |
3.858 |
35 | 「君は永遠にそいつらより若い」
(配給:Atemo) |
3.857 |
36 | 「BLUE/ブルー」
(配給:ファントム・フィルム) ※キネ旬11位 |
3.850 |
37 | 「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」
(配給:松竹) |
3.843 |
38 | 「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」
(アニメ) (配給:東宝) |
3.839 |
【前年の日アカ最多ノミネート】「Fukushima 50」(3.832) | ||
39 | 「キャラクター」
(配給:東宝) |
3.827 |
40 | 「サンマデモクラシー」
(ドキュメンタリー) ※キネ旬文化映画5位 (配給:太秦) |
3.812 |
41 | 「機動戦士ガンダム 閃光(せんこう)のハサウェイ」
(アニメ) (配給:松竹ODS事業室) |
3.809 |
42 | 「るろうに剣心 最終章 The Beginning」
(配給:ワーナー) |
3.803 |
43 | 「いまはむかし 父・ジャワ・幻のフィルム」
(ドキュメンタリー) ※キネ旬文化映画3位 (配給:いせフィルム) |
3.762 |
44 | 「東京リベンジャーズ」
(配給:ワーナー) |
3.756 |
45 | 「先生、私の隣に座っていただけませんか?」
(配給:ハピネットファントム・スタジオ) |
3.742 |
46 | 「明日をへぐる」
(ドキュメンタリー) (配給:Palabra、シグロ) |
3.738 |
47 | 「東京自転車節」
(ドキュメンタリー) (配給:ノンデライコ) |
3.732 |
48 | 「きみが死んだあとで」
(ドキュメンタリー) (配給:ノンデライコ) |
3.729 |
49 | 「草の響き」
※キネ旬20位 (配給:コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス) |
3.728 |
50 | 「梅切らぬバカ」
(配給:ハピネットファントム・スタジオ) |
3.711 |
51 | 「るろうに剣心 最終章 The Final」
(配給:ワーナー) |
3.710 |
52 | 「老後の資金がありません!」
(配給:東映) |
3.701 |
53 | 「騙し絵の牙」
※キネ旬16位 (配給:松竹) |
3.695 |
54 | 「終わりの見えない闘い 新型コロナウイルス感染症と保健所」
(ドキュメンタリー) (配給:ピース・クリエイト) |
3.692 |
55 | 「海辺の彼女たち」
(配給:E.x.N) |
3.688 |
55 | 「漁港の肉子ちゃん」
(アニメ) ※日アカ アニメ賞ノミネート (配給:アスミック・エース) |
3.688 |
57 | 「サイダーのように言葉が湧き上がる」
(アニメ) (配給:松竹) |
3.683 |
58 | 「岬のマヨイガ」
(アニメ) (配給:アニプレックス) |
3.677 |
59 | 「ボクたちはみんな大人になれなかった」
(配給:ビターズ・エンド) |
3.655 |
60 | 「燃えよ剣」
(配給:東宝、アスミック・エース) |
3.636 |
61 | 「映画 太陽の子」
(配給:イオンエンターテイメント) |
3.632 |
62 | 「科捜研の女 劇場版」
(配給:東映) |
3.627 |
63 | 「明日の食卓」
(配給:角川、WOWOW) |
3.612 |
64 | 「マスカレード・ナイト」
(配給:東宝) |
3.603 |
■ 以下、やや低評価 | ||
65 | 「JOINT」
(配給:イーチタイム) |
3.598 |
66 | 「陶王子 2万年の旅」
(ドキュメンタリー) ※キネ旬文化映画3位 (配給:プロダクション・エイシア) |
3.573 |
66 | 「うみべの女の子」
(配給:スタイルジャム) |
3.573 |
68 | 「竜とそばかすの姫」
(アニメ) ※日アカ アニメ賞ノミネート (配給:東宝) 【動画配信(アマゾン)→】 |
3.562 |
69 | 「夏への扉 キミのいる未来へ」
(配給:東宝、アニプレックス) |
3.553 |
70 | 「キネマの神様」
※日アカ作品賞ノミネート (配給:松竹) 【動画配信(アマゾン)→】 |
3.546 |
71 | 「ファーストラヴ」 | 3.545 |
72 | 「椿の庭」 | 3.539 |
73 | 「のさりの島」 | 3.514 |
74 | 「くれなずめ」 | 3.508 |
75 | 「名探偵コナン 緋色の弾丸」
(アニメ) |
3.464 |
76 | 「息をするように」 | 3.446 |
77 | 「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」 | 3.429 |
78 | 「鳩の撃退法」 | 3.413 |
79 | 「バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら」 | 3.400 |
80 | 「緑の牢獄」
(ドキュメンタリー) |
3.390 |
81 | 「おとなの事情 スマホをのぞいたら」 | 3.350 |
82 | 「いのちの停車場」 | 3.346 |
83 | 「ハニーレモンソーダ」 | 3.328 |
84 | 「劇場版 奥様は、取り扱い注意」 | 3.293 |
85 | 「愛のまなざしを」
※キネ旬18位 |
3.269 |
86 | 「映画妖怪ウォッチ ケータとオレっちの出会い編だニャン ワ、ワタクシも 」 | 3.258 |
87 | 「ある用務員」 | 3.244 |
88 | 「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」 | 3.200 |
89 | 「アーヤと魔女」
(アニメ) |
3.166 |
90 | 「太陽は動かない」 | 3.158 |
■ 以下、最低映画賞の候補 | ||
91 | 「都会(まち)のトム&ソーヤ」 | 2.972 |
92 | 「妖怪大戦争 ガーディアンズ」 | 2.859 |
93 | 「CUBE 一度入ったら、最後」 | 2.843 |
94 | 「100日間生きたワニ」 | 2.833 |
95 | 「食人雪男」 | 1.898 |
「ミッドナイトスワン」 | 4.125 |
「浅田家!」 | 3.939 |
「罪の声」 | 3.930 |
「男はつらいよ お帰り 寅さん」 | 3.918 |
「Fukushima 50」 | 3.832 |
他の国内映画賞の結果
キネマ旬報ベストテン | 日本映画批評家大賞 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | 高崎映画祭 | TAMA映画賞 | 山路ふみ子映画賞 | 雑誌「映画芸術」ベスト |
キネマ旬報(キネジュン)ベストテンの2021年の結果(2022年発表)です。
作品賞、 監督賞、 主演男優賞、 主演女優賞、 助演男優賞、 助演女優賞、 新人男優賞、 新人女優賞、 脚本賞、 文化映画1位、 外国映画1位、 読者選出日本映画1位
部門 | 受賞者 |
---|---|
作品賞 (ベストテン1位) |
|
監督賞 | 濱口竜介 「ドライブ・マイ・カー」 【動画配信(アマゾン)→】 「偶然と想像」 |
主演男優賞 | 役所広司 「すばらしき世界」 【動画配信(アマゾン)→】 |
主演女優賞 | 尾野真千子 「茜(あかね)色に焼かれる」 【動画配信(アマゾン)→】 「ヤクザと家族 The Family」 |
助演男優賞 | 鈴木亮平 「孤狼の血 LEVEL2」 「燃えよ剣」 「土竜の唄 FINAL」 |
助演女優賞 | 三浦透子(とうこ) 「ドライブ・マイ・カー」 【動画配信(アマゾン)→】 「スパゲティコード・ラブ」 ※水原希子(あのこは貴族)が、「助演」枠と「主演」枠で票が半分ずつに分散。トップ3位入りを逃した。 |
新人男優賞 | 和田庵(いおり) 「茜(あかね)色に焼かれる」 【動画配信(アマゾン)→】 |
新人女優賞 | 河合優実(ゆうみ) 「由宇子の天秤(てんびん)」 「サマーフィルムにのって」 「偽りのないhappy end」 |
脚本賞 | 濱口竜介、大江崇允(たかまさ) 「ドライブ・マイ・カー」 【動画配信(アマゾン)→】 |
文化映画1位 |
「水俣曼荼羅(まんだら)」
(監督:原一男) |
外国映画1位 | 「ノマドランド」 |
読者選出日本映画1位 | 「ドライブ・マイ・カー」 |
外国映画監督賞 | クロエ・ジャオ 「ノマドランド」 「エターナルズ」 |
読者選出 日本映画監督賞 |
濱口竜介 「ドライブ・マイ・カー」 【動画配信(アマゾン)→】 |
読者選出 外国映画監督賞 |
クロエ・ジャオ 「ノマドランド」 |
日本映画批評家大賞の2022年の結果です。
作品賞、 主演男優賞、 主演女優賞、 助演男優賞、 助演女優賞、 監督賞、 ドキュメンタリー賞、 アニメーション作品賞、 新人賞(男性、 女性)、
部門 | 受賞者 |
---|---|
作品賞 |
「偶然と想像」
![]() (配給:インクライン) (公開:2021年12月) 監督:濱口竜介 予告編→ Wiki→ ※ベルリン国際映画祭 審査員グランプリ ※日本映画批評家大賞 作品賞 ※高崎映画祭 作品賞 ※受賞歴↓ |
主演男優賞 |
古田新太(あらた)
![]() 「空白」 (配給:スターサンズ、角川) 【動画配信(アマゾン)→】 作品一覧(wiki)→ メイキング映像→ ※ヨコハマ映画祭 主演男優賞 |
主演女優賞 |
瀧内公美
(たきうち・くみ) 「由宇子の天秤(ゆうこのてんびん)」 ![]() (配給:ビターズ・エンド) 作品一覧(wiki)→ ※スペインのラス・パルマス国際映画祭 女優賞 ほか |
助演男優賞 |
鈴木亮平
「燃えよ剣」 「孤狼(ころう)の血 LEVEL2」 ![]() (配給:東映) 【動画配信(アマゾン)→】 |
助演女優賞 |
三浦透子
「ドライブ・マイ・カー」 ![]() (配給:ビターズ・エンド) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 ※高崎映画祭の助演俳優賞 ※ヨコハマ映画祭 助演女優賞 ※ブルーリボン賞 助演女優賞 ※TAMA映画賞の新人賞 ほか |
監督賞 |
大友啓史
「るろうに剣心 最終章 THE FINAL」 「るろうに剣心 最終章 THE BEGINNING」 (配給:ワーナー) |
ドキュメンタリー賞 |
「くじらびと」
(配給:アンプラグド) ※キネ旬文化映画2位 |
アニメ作品賞 |
「フラ・フラダンス」
(配給:アニプレックス) |
新人男優賞 |
佐藤緋美(ひみ)
「ムーンライト・シャドウ」 (配給:S・D・P、エレファントハウス) Fukase ※ロックバンド「SEKAI NO OWARI」のメンバー 「キャラクター」 (配給:東宝) 作品一覧(wiki)→ |
新人女優賞 |
伊澤彩織(さおり)
「ベイビーわるきゅーれ」 ![]() (配給:渋谷プロダクション) 伊藤万理華 「サマーフィルムにのって」 ![]() (配給:ハピネットファントム・スタジオ) 作品一覧(wiki)→ ※TAMA映画賞の新人賞 ※毎日映画コンクールの新人賞ノミネート 石川瑠華 「猿楽町で会いましょう」 (配給:ラビットハウス) 西川洋子 「いとみち」 (配給:アークエンタテインメント) |
毎日映画コンクールの2022年の結果です。
作品賞、 主演男優賞、 主演女優賞、 助演男優賞、 助演女優賞、 監督賞、 新人賞(男性、 女性)、 脚本賞、 撮影賞、 美術賞、 音楽賞、 録音賞、 アニメ賞
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
作品賞 |
「ドライブ・マイ・カー」
(配給:ビターズ・エンド) (公開:2021年8月20日) 監督:濱口竜介 作品紹介↓ 予告編→ 【動画配信(アマゾン)→】 |
|
主演男優賞 |
佐藤健
「護られなかった者たちへ」 (配給:松竹) |
|
主演女優賞 |
尾野真千子
「茜(あかね)色に焼かれる」 (配給:フィルムランド、朝日新聞社、スターサンズ) 【動画配信(アマゾン)→】 作品一覧(wiki)→ ※TAMA映画賞の女優賞 ※山路ふみ子映画賞の女優賞 |
|
助演男優賞 |
仲野太賀
「すばらしき世界」 (配給:ワーナー) 【動画配信(アマゾン)→】 |
|
助演女優賞 |
清原果耶
「護られなかった者たちへ」 (配給:松竹) |
|
監督賞 |
濱口竜介
「ドライブ・マイ・カー」 (配給:ビターズ・エンド) 【動画配信(アマゾン)→】 濱口竜介の作品一覧↓ |
|
新人賞 (男性) |
和田庵(いおり)
「茜(あかね)色に焼かれる」 (配給:フィルムランド、朝日新聞社、スターサンズ) 【動画配信(アマゾン)→】 ※高崎映画祭の新人俳優賞 |
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新人賞 (女性) |
片山友希(ゆき)
「茜(あかね)色に焼かれる」 (配給:フィルムランド、朝日新聞社、スターサンズ) 【動画配信(アマゾン)→】 作品一覧(wiki)→ ※高崎映画祭の新進俳優賞 |
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脚本賞 |
吉田恵輔
「空白」 (配給:スターサンズ、角川) 【動画配信(アマゾン)→】 |
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撮影賞 |
笠松則通(のりみち)
「すばらしき世界」 (配給:ワーナー) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 |
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美術賞 |
原田哲男
「燃えよ剣」 (配給:東宝、アスミック・エース) 作品一覧(wiki)→ |
|
音楽賞 |
「すばらしき世界」
音楽家:林正樹 (配給:ワーナー) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 |
|
録音賞 |
浦田和治(ともはる)
「孤狼の血 LEVEL2」 (配給:東映) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 |
|
アニメ賞 |
「岬のマヨイガ」
(配給:アニプレックス) |
|
ヨコハマ映画祭の2022年の結果です。
順位 | 作品 | 監督 |
---|---|---|
1位 | 「空白」 | 吉田恵輔 |
2位 | 「すばらしき世界」
【動画配信(アマゾン)→】 |
西川美和 |
3位 | 「ドライブ・マイ・カー」
【動画配信(アマゾン)→】 |
濱口竜介 |
4位 | 「あのこは貴族」 | 岨手由貴子 |
5位 | 「由宇子の天秤」 | 春本雄二郎 |
6位 | 「茜(あかね)色に焼かれる」
【動画配信(アマゾン)→】 |
石井裕也 |
7位 | 「花束みたいな恋をした」 | 土井裕泰 |
8位 | 「街の上で」 | 今泉力哉 |
9位 | 「孤狼の血 LEVEL2」 | 白石和彌 |
10位 | 「子供はわかってあげない」 | 沖田修一 |
部門 | 受賞者 |
---|---|
監督賞 | 吉田恵輔 「空白」 「BLUE/ブルー」 |
新人監督賞 | 春本雄二郎 「由宇子の天秤」 |
脚本賞 | 吉田恵輔 「空白」 「BLUE/ブルー」 |
撮影賞 | 笠松則通(のりみち) 「すばらしき世界」 【動画配信(アマゾン)→】 |
主演男優賞 |
古田新太(あらた) 「空白」 松坂桃李(とおり) 「空白」 「孤狼の血 LEVEL2」 「あの頃。」 |
主演女優賞 |
尾野真千子 「茜(あかね)色に焼かれる」 【動画配信(アマゾン)→】 |
助演男優賞 |
鈴木亮平 「孤狼の血 LEVEL2」 「燃えよ剣」 「土竜の唄 FINAL」 |
助演女優賞 |
三浦透子(とうこ) 「ドライブ・マイ・カー」 【動画配信(アマゾン)→】 片山友希(ゆき) 「茜(あかね)色に焼かれる」 【動画配信(アマゾン)→】 |
新人賞 |
奈緒(なお)
「君は永遠にそいつらより若い」 「草の響き」 (配給:コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス) 「マイ・ダディ」 中田青渚(せいな) 「街の上で」 「あの頃。」 「うみべの女の子」 河合優実(ゆうみ) 「由宇子の天秤」 「サマーフィルムにのって」 小日向(こひなた)星一 「サマーフィルムにのって」 「君は永遠にそいつらより若い」 |
審査員特別賞 | 河村光庸(みつのぶ)/スターサンズの映画作り |
第35回高崎映画祭(2022年)の結果です。
部門 | 受賞者 |
---|---|
作品賞 |
「偶然と想像」
監督:濱口竜介 配給:インクライン 公開:2021年12月17日 予告編→ Wiki→ |
監督賞 |
春本雄二郎 「由宇子の天秤(ゆうこのてんびん)」 配給:ビターズ・エンド 公開:2021年9月17日 作品紹介↓ 予告編→ 横浜聡子 「いとみち」 配給:アークエンタテインメント 公開:2021年6月25日 |
主演俳優賞 |
西島秀俊
「ドライブ・マイ・カー」 (配給:ビターズ・エンド) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 河井青葉 「偶然と想像」 (配給:インクライン) 占部房子 (うらべ・ふさこ) 「偶然と想像」 (配給:インクライン) |
助演俳優賞 |
水原希子(きこ)
「あのこは貴族」 (配給:東京テアトル、バンナム) 作品一覧(wiki)→ 三浦透子(とうこ) 「ドライブ・マイ・カー」 (配給:ビターズ・エンド) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 岡田将生(まさき) 「ドライブ・マイ・カー」 (配給:ビターズ・エンド) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 ※毎日映画コンクールの助演男優賞ノミネート 中島歩(あゆむ) 「いとみち」 (配給:アークエンタテインメント) 「偶然と想像」 (配給:インクライン) 作品一覧(wiki)→ |
新進俳優賞 |
片山友希(ゆき)
「茜(あかね)色に焼かれる」 (配給:フィルムランド、朝日新聞社、スターサンズ) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 駒井蓮 「いとみち」 (配給:アークエンタテインメント) 作品一覧(wiki)→ 梅田誠弘 「由宇子の天秤」 (配給:ビターズ・エンド) |
新人俳優賞 |
河合優実(ゆうみ)
「由宇子の天秤」 (配給:ビターズ・エンド) 作品一覧(wiki)→ 和田庵(いおり) 「茜(あかね)色に焼かれる」 (配給:フィルムランド、朝日新聞社、スターサンズ) 【動画配信(アマゾン)→】 |
TAMA映画賞の2021年の結果です。
部門 | 受賞者 |
---|---|
作品賞 |
「ドライブ・マイ・カー」
監督:濱口竜介 配給:ビターズ・エンド 公開:2021年8月20日 予告編→ 【動画配信(アマゾン)→】 「あのこは貴族」 監督:岨手由貴子(そで・ゆきこ) 配給:東京テアトル、バンダイナムコアーツ 公開:2021年2月26日 予告編→ 【動画配信(アマゾン)→】 |
男優賞 | 役所広司 「すばらしき世界」 【動画配信(アマゾン)→】 「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」 「竜とそばかすの姫」 菅田将暉 (すだ・まさき) 「花束みたいな恋をした」 (配給:東京テアトル、リトルモア) 「キャラクター」 「キネマの神様」 「浅田家!」 作品一覧→ ![]() |
女優賞 | 尾野真千子 「茜(あかね)色に焼かれる」 【動画配信(アマゾン)→】 「明日の食卓」 「ヤクザと家族 The Family」 「心の傷を癒すということ 劇場版」 有村架純 「花束みたいな恋をした」 「映画 太陽の子」 「るろうに剣心 最終章 The Beginning」 「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」 |
新進監督賞 | 藤元明緒(あきお) 「海辺の彼女たち」 松本壮史(そうし) 「サマーフィルムにのって」 「青葉家のテーブル」 |
新進男優賞 | 藤原季節 「のさりの島」 「佐々木、イン、マイマイン」 「空白」 「くれなずめ」 「明日の食卓」 金子大地 「サマーフィルムにのって」 「猿楽町で会いましょう」 「先生、私の隣に座っていただけませんか?」 「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」 |
新進女優賞 | 三浦透子(とうこ) 「ドライブ・マイ・カー」 【動画配信(アマゾン)→】 「椿の庭」 「おらおらでひとりいぐも」 「アイヌモシリ」 伊藤万理華 「サマーフィルムにのって」 「息をするように」 |
山路ふみ子映画賞の2021年の結果です。
部門 | 受賞者 |
---|---|
作品賞 |
「すばらしき世界」
監督:西川美和 配給:ワーナー・ブラザース 公開:2021年2月11日 予告編→ 【動画配信(アマゾン)→】 |
女優賞 | 尾野真千子 「茜(あかね)色に焼かれる」 【動画配信(アマゾン)→】 「明日の食卓」 |
新人女優賞 | 清原果耶(かや) 「護られなかった者たちへ」など |
季刊雑誌「映画芸術」選出の2022年日本映画ベストです。
順位 | 作品 | 監督 |
---|---|---|
1位 | 「草の響き」 | 斉藤久志 |
2位 | 「偶然と想像」 | 濱口竜介 |
3位 | 「BLUE/ブルー」 | 吉田恵輔 |
4位 | 「いとみち」 | 横浜聡子 |
5位 | 「街の上で」 | 今泉力哉 |
6位 | 「あのこは貴族」 | 岨手由貴子 |
7位 | 「茜(あかね)色に焼かれる」
【動画配信(アマゾン)→】 |
石井裕也 |
「痛くない死に方」 | 高橋伴明 | |
9位 | 「孤狼の血 LEVEL2」 | 白石和彌 |
10位 | 「東京自転車節」 | 青柳拓 |
ブルーリボン賞の2022年の結果です。ブルーリボン賞は近年、映画ファンの間での信頼度が低くなっています。
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
作品賞 |
「孤狼の血 LEVEL2」
(配給:東映) (公開:2021年8月20日) 予告編→ 【動画配信(アマゾン)→】 監督:白石和彌 |
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主演男優賞 |
岡田准一
「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」 「燃えよ剣」 (配給:東宝、アスミック・エース) |
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主演女優賞 |
永野芽郁
(ながの・めい) 「そして、バトンは渡された」 (配給:ワーナー) 「地獄の花園」 |
|
助演男優賞 |
仲野太賀
(なかの・たいが) 「すばらしき世界」 【動画配信(アマゾン)→】 「ONODA 一万夜を越えて」 「あの頃。」 |
|
助演女優賞 |
三浦透子(とうこ)
「ドライブ・マイ・カー」 (配給:ビターズ・エンド) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 ※高崎映画祭の助演俳優賞 |
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監督賞 |
西川美和
「すばらしき世界」 (配給:ワーナー) 作品一覧(wiki)→ 【動画配信(アマゾン)→】 |
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新人賞 |
河合優実(ゆうみ)
「由宇子の天秤」 作品一覧(wiki)→ ※毎日映画コンクールの新人賞ノミネート ※高崎映画祭の新人俳優賞 「サマーフィルムにのって」 |
|
濱口竜介監督の2作目の商業映画。原作は村上春樹の短編小説。
妻を失い、喪失感を抱えて生きる男の悲しみと再生を緻密な脚本で描く。上映時間はなんと3時間。
2021年7月のカンヌ国際映画祭で日本人として初めて脚本賞を受賞。 米国で権威が高いとされる「ニューヨーク映画批評家協会」の作品賞を、日本映画として初めて獲得した。 その他にも世界各地で様々な映画賞に輝いた。 (受賞歴の一覧↓)
主人公は舞台の演出家。俳優でもある。車を運転するのが好きな男で、自分の車に愛着を持っている。
東京で妻と満ち足りた日々を送っていたが、突然、妻がこの世を去る。
その2年後、広島で行われる演劇祭で芝居の監督を務めることになった。愛車を運転して現地入りしたが、主催者から「車を自分で運転してはいけない」と告げられ、若い運転手を紹介された。このドライバーは寡黙な女性で、ある過去をもっていた。
濱口監督は映画化の許諾を得ようと村上春樹氏に手紙を送った。その際に、脚本で独自の解釈を加える意向も伝えたという。脚本づくりにおいて最も重視したのは出演者の“感情の移ろい”だったという。
<濱口竜介>(はまぐち・りゅうすけ)
1978年12月16日、神奈川県川崎市生まれ。43歳。
はじめて映画館で見た映画は「ネバーエンディング・ストーリー」。
東京大学の文学部を卒業後、映画の助監督や番組ADなどを経験した。
東京芸大大学院の映像研究科に入学。「スパイの妻」の黒沢清監督に師事するようになった。
2008年、大学院の卒業制作(修了制作)として作った「PASSION」が国内外の映画祭に出品され、高評価を得る。その後、東日本大震災以降の東北を映したドキュメンタリー映画を自主制作。
2015年、神戸で撮影した上映時間5時間を超える「ハッピーアワー」を発表。演技経験のない女性4人を主演に起用した。第68回ロカルノ国際映画祭の国際コンペ部門で最優秀女優賞を受賞した。
2018年、商業作品としてのデビュー作「寝ても覚めても」で国内外から高い評価を獲得した。
2020年から世界的な脚光を浴びた。脚本を共同執筆した「スパイの妻」(黒沢清監督)が2020年秋のベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞。2021年3月のベルリン国際映画祭では監督作「偶然と想像」が第2席に当たる銀熊賞(審査員大賞)を獲得した。
さらに、ドライブ・マイ・カーでカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞したことで、関わった映画が世界三大映画祭すべてで連続受賞した。
その旋風は米国にまで波及し、ハリウッドの大作を抑えて有力な映画アワードで作品賞を獲得するという「事件」が何度も起きた。制作側の関係者たちも「まさかアメリカでここまで評価されるとは」という驚きがあったようだ。同時期に試写会が行われた「偶然と想像」も絶賛の嵐となった。
次代の日本映画界を先導する存在として大注目されている。
賞 | 部門 |
---|---|
全米映画批評家協会 | 作品賞 |
監督賞
※「偶然と想像」とのセットで |
|
主演男優賞(西島秀俊) | |
脚本賞 | |
ゴールデングローブ賞 | 外国語映画賞(非英語作品賞) |
米ニューヨーク映画批評家協会 | 作品賞 |
米ロサンゼルス映画批評家協会 | 作品賞 |
脚本賞 | |
米シアトル映画批評家協会 | 作品賞 |
監督賞 | |
脚本賞 | |
非英語作品賞 | |
米ボストン映画批評家協会 | 作品賞 |
監督賞 | |
主演男優賞(西島秀俊) | |
脚本賞 | |
加トロント映画批評家協会 | 作品賞 |
脚本賞 | |
国際映画賞 | |
監督賞の次点 | |
米インディアナ映画批評家協会 | 脚本賞 |
外国語映画賞 | |
作品賞の次点 | |
米オースティン映画批評家協会 | 脚色賞 |
国際映画賞 | |
米アトランタ映画批評家協会 | 国際映画賞 |
年間ベスト映画6位 | |
米シカゴ映画批評家協会 | 外国語映画賞 |
米ワシントン映画批評家協会 | 外国語映画賞 |
米サンフランシスコ映画批評家協会 | 国際映画賞 |
米ダラス映画批評家協会 | 外国語映画賞 |
米セントルイス映画批評家協会 | 外国語映画賞 |
米ノース・カロライナ映画批評家協会 | 外国語映画賞 |
米オクラホマ映画批評家協会 | 外国語映画賞 |
米カンザス・シティ映画批評家賞 | 外国映画賞 |
米ゴッサム独立系映画賞 | 国際映画賞 |
仏カンヌ国際映画祭 | 脚本賞 |
国際映画批評家連盟賞 | |
AFCAE賞(フランスの独立系映画館のオーナーが選ぶ賞) | |
エキュメニカル審査員賞(キリスト教の関係団体が選ぶ賞) | |
アジア太平洋映画賞 | 作品賞 |
脚本賞 | |
米シカゴ国際映画祭 | 審査員賞の2位 |
観客賞(国際映画部門) | |
米デンバー映画祭 | キェシロフスキ賞
※名作「トリコロール」3部作で知られるポーランドの著名映画監督にちなんだ賞。観客賞に次ぐ栄誉とされる。 |
キネマ旬報(キネジュン)ベストテン | 作品賞 |
監督賞 | |
助演女優賞(三浦透子) | |
脚色賞 | |
読者選出 監督賞 | |
毎日映画コンクール(日本) | 作品賞 |
監督賞 | |
高崎映画祭(日本) | 主演俳優賞(西島秀俊) |
助演俳優賞(三浦透子、岡田将生) | |
TAMA映画賞(日本) | 作品賞 |
新進女優賞(三浦透子) | |
日刊スポーツ映画大賞 | 作品賞 |
主演男優賞(西島秀俊) |
作品名 | 説明 |
---|---|
「偶然と想像」 (2021年) |
【受賞歴】
・ベルリン国際映画祭 審査員大賞(作品賞に次ぐ賞) ・仏ナント三大陸映画祭 グランプリ(金の気球賞)、観客賞 ・国際シネフィル協会賞、アンサンブル賞 ・ハンガリーのCineFest ミシュコルツ国際映画祭 エメリック・プレスバーガー(最高賞) ・東京フィルメックス 観客賞 ・アジア映画賞:作品賞ノミネート、監督賞ノミネート ・米フロリダ映画批評家賞:監督賞ノミネート、脚本賞ノミネート、出演者アンサンブル賞ノミネート、外国語映画賞ノミネート ・日本映画批評家大賞 作品賞 ・高崎映画祭の作品賞、主演俳優賞(河井青葉、占部房子) |
「ドライブ・マイ・カー」 (2021年) |
受賞歴こちら↑ |
「スパイの妻」 (2020年) 脚本のみ担当(野原位、黒沢清との共同脚本) |
【受賞歴】
・キネマ旬報ベストテン脚本賞 |
「寝ても覚めても」 (2018年) |
商業作品としてのデビュー作。
【受賞歴】 ・ヨコハマ映画祭(作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、最優秀新人賞、撮影賞) ・TAMA映画賞最優秀(作品賞、最優秀男優賞、最優秀新進女優賞) ・キネマ旬報ベスト・テン4位 ・カンヌ国際映画祭コンペ部門出品 ・山路ふみ子映画賞映画賞・新人女優賞(唐田えりか) ・日本映画プロフェッショナル大賞(監督賞、ベストテン2位) ・おおさかシネマフェスティバル日本映画 音楽賞 |
「天国はまだ遠い」 (2016年) |
「ハッピーアワー」クラウドファンディングのリターンとして製作された。 |
「ハッピーアワー」 (2015年) |
演技経験のない女性4人を主演に起用し、神戸で撮影した。上映時間が5時間を超える。
【受賞歴】 ・キネマ旬報ベスト・テン3位 ・ロカルノ国際映画祭(最優秀女優賞、脚本スペシャル・メンション ) ・ナント3大陸映画祭(観客賞・銀の気球賞) ・シンガポール国際映画祭アジア長編映画コンペティション部門 最優秀監督賞 ・文部科学大臣芸術選奨新人賞 ・バルセロナ・オトゥール国際映画祭の観客賞 ・グアナフォト国際映画祭最優秀作品賞 ・アジア太平洋スクリーンアワード最優秀脚本賞 ・キヨタノ現代日本映画祭金の大陽賞 ・日本映画プロフェッショナル大5位 ・日本映画批評家大賞選考委員特別賞 ・KINOTAYO現代日本映画祭ソレイユ・ドール観客賞(グランプリ) |
「不気味なものの肌に触れる」 (2013年) |
【受賞歴】
・PFFぴあフィルムフェスティバル出品 |
「うたうひと」 (2013年) |
【受賞歴】
・山形国際ドキュメンタリー映画祭「スカパーIDEHA賞」 |
「なみのこえ 新地町」 (2013年) |
【受賞歴】
・山形国際ドキュメンタリー映画祭2013出品 |
「なみのこえ 気仙沼」 (2013年) |
【受賞歴】
・山形国際ドキュメンタリー映画祭2013出品 |
「親密さ」 (2012年) |
共に芝居の演出を務める男女の毎日を見つめた創作部分の前半と、実際の舞台を撮影した後半部分の2部構成。 |
「なみのおと」 (2011年) |
【受賞歴】
・ロカルノ国際映画祭出品 |
「THE DEPTHS」 (2010年) |
【受賞歴】
・東京フィルメックス出品 |
「永遠に君を愛す」 (2009年) |
【受賞歴】
・パリ国際映画祭出品 |
「PASSION」 (2008年) |
東京芸大大学院・映像研究科の卒業制作(修了制作)。
【受賞歴】 ・スペインのサン・セバスチャン国際映画祭の新人コンペ部門出品 ・東京フィルメックスのコンペ部門出品 |
「何食わぬ顔(ショート・バージョン)」 (2003年) |
何食わぬ顔の短縮版。43分。一部シーンが追加された。 |
「何食わぬ顔(ロング・バージョン)」 (2002年) |
東京大学の映画研究会時代に制作した。全編8ミリフィルムで撮影された。監督自ら出演。1時間38分。 |
人間ドラマ。刑務所から出所した元殺人犯が人生をやり直す物語。
「ディア・ドクター」「永い言い訳」などで知られる西川美和監督の5年ぶりの新作。2020年秋に開催されたシカゴ国際映画祭において、観客賞(国際映画部門)に輝いた。さらに、主演の役所広司が最優秀演技賞に輝いた。
上映時間:2時間6分。
優しさを感じさせる物語。人間の本質を鋭い視点で追いかける。西川監督作品は、人間の内面への鋭い視点が魅力とされ、善悪で分類できない複雑な人間像を描いてきた。本作でその路線に磨きがかかり、厚みが増した。娯楽作品としても見応えがある。
原作は、作家・佐木隆三の小説「身分帳」。1990年刊行のノンフィクション。身分帳とは受刑者の経歴を記した個人記録のこと。実際の人物がモデルだという。
西川監督は2015年に佐木さんが亡くなったのをきっかけに本を読み、衝撃を受けたという。
4年の歳月を掛けて脚本を練り上げ、執筆した。まずは1行1行をタイピングし直して、自分の血や肉にしてから、ゆっくりと脚本に取りかかったという。原作の面白さを生かしつつ、映画オリジナルの設定も取り入れた。
また、30年以上前の物語を現代に置き換えるために、元受刑者、元暴力団員、福祉関係者らに取材した。
まず最初に取材したのが舞台となる北海道・旭川刑務所だった。矯正する立場の人たちにとって、元服役囚の再犯率の高さや社会復帰の難しさなどが大きな課題になっていることを知ったという。冒頭に主人公が出所する場面などは、実際に旭川刑務所の協力を得て撮影された。
西川美和監督は、小説家としても高い評価を得ている。これまでに2度、直木賞にノミネートされた。一つは「きのうの神さま」で、自分の監督映画「ディア・ドクター」のために書いた。 もう一つは「永い言い訳」。こちらも監督作の原作として自分で書いた。
デビュー以来、自分自身でオリジナル脚本を書くことにこだわってきたが、今回初めて他の作家が書いた物語を映画化した。
殺人を犯した三上(役所)が、13年の刑期を終えて出所した。身元引受人の弁護士に迎えられる。三上は更生を誓って新生活を始めた。
これまで人生の大半を刑務所で過ごしてきたが、今度こそ、何とかまっとうに生きようと悪戦苦闘する。
短気で、カッと頭に血がのぼりやすい性格だ。度々問題を引き起こす。同時に、真っすぐで優しい男でもある。正義感が強く、困っている人を放っておけない。
一度社会のレールから外れた者への周囲の人々の偏見が壁となって立ちはだかるが、周囲の人たちが彼に善意を寄せるようになる。
<西川美和>(にしかわ・みわ)
1974年7月8日、広島県生まれ。46歳(映画公開時点)。1999年、早稲田大学の在学中に是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」にスタッフとして参加。これまで5本の長編映画を手掛けた。いずれも国内外で高い評価を得た。趣味はスポーツ観戦。
「蛇イチゴ」 (2002年) |
監督デビュー作
新藤兼人賞(銀賞) |
---|---|
「ゆれる」 (2006年) |
山路ふみ子映画賞(新人女優賞)
報知映画賞(助演男優賞) ヨコハマ映画祭(作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞) 朝日ベストテン映画祭(日本映画1位) 毎日映画コンクール(日本映画大賞、録音賞) キネマ旬報ベスト・テン(日本映画ベスト・テン第2位、助演男優賞、脚本賞) ブルーリボン賞(監督賞、助演男優賞) 日本アカデミー賞(主演男優賞ノミネート、助演男優賞ノミネート) 読売文学賞(戯曲・シナリオ賞) 東京スポーツ映画大賞(作品賞、監督賞、助演男優賞、新人賞) おおさかシネマフェスティバル賞(日本映画ベストテン第1位) 高崎映画祭(監督賞、主演男優賞) |
「ディア・ドクター」 (2009年) |
カンヌ国際映画祭「監督週間」に出品された。
山路ふみ子映画賞(映画賞、映画功労賞)
TAMA映画賞(作品賞、特別賞) 報知映画賞(助演男優賞、助演女優賞、監督賞) 日刊スポーツ映画大賞(作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞) おおさかシネマフェスティバル賞(主演男優賞) ヨコハマ映画祭(作品賞、脚本賞、撮影賞、助演男優賞、特別大賞) キネマ旬報ベスト・テン(日本映画ベスト・テン第1位、脚本賞、主演男優賞、読者選出日本映画監督賞) 毎日映画コンクール(女優助演賞) 日本映画ペンクラブ賞(日本映画部門ベスト1) ブルーリボン賞(主演男優賞、助演男優賞、監督賞) 東京スポーツ映画大賞(主演男優賞、監督賞) 日本アカデミー賞(脚本賞、助演女優賞、作品賞ノミネート、監督賞ノミネート、撮影賞ノミネート、照明賞ノミネート、録音賞ノミネート、編集賞ノミネート、主演男優賞ノミネート、助演男優賞ノミネート、) 日本シナリオ作家協会(菊島隆三賞) 芸術選奨文部科学大臣映画部門(新人賞) 新藤兼人賞(SARVH賞2009) |
「夢売るふたり」 (2012年) |
日本アカデミー賞(主演女優賞ノミネート)
ヨコハマ映画祭 (主演女優賞) 高崎映画祭 (監督賞、主演女優賞、助演女優賞) |
「永い言い訳」 (2016年) |
キネマ旬報ベスト・テン(日本映画ベスト・テン第5位、助演男優賞)
毎日映画コンクール(男優主演賞、監督賞) |
2022年のミニシアター系邦画の王者。 サスペンス的なドラマで、人間の矛盾をあぶり出す。衝撃度も圧倒的ナンバーワン。 海外の映画祭でも高い評価を得た。
春本雄二郎監督の2作目。 自ら脚本と編集も務めた。 さらに、プロデューサーの一人として、資金集めにも奔走した。
予算はわずか1500万円。文字通りのインデペンデント映画である。当初は一部のミニシアターでのみ上映された。 その後、口コミやレビューで高評価が伝わると、 公開規模が拡大。 一部のシネコンでも上映された。
本作は公開当初から「2021年の最高傑作」の声が相次いだ。 大分のシネマ5代表の田井肇氏は朝日新聞(地方版)の映画評で「今年の日本映画の一番と言ってよい傑作である。テーマ、ストーリー、俳優の演技、全てにおいて傑出している、凄(すさ)まじい熱量が全編を覆う作品だ」と書いた。そのうえで「人への慈愛の危うさ、身を守るための嘘(うそ)、贖罪(しょくざい)し得ない過ち。情報化社会の歪(ゆが)んだ現実の、私たちも当事者であることをこの映画は突きつけてくる」と評した。
アジア最大の映画祭とされる韓国・釜山国際映画祭のコンペティション部門で最高賞を受賞。 ギリシャのアテネ国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞した。 ベルリン国際映画祭のパノラマ部門にノミネートされた。
女子高校生のいじめ自殺事件の真相を追うドキュメンタリーディレクターの木下由宇子(瀧内公美)を中心とする物語。 学習塾を経営する父(光石研)の思いもよらない行動が発覚し、究極の選択を迫られる。 正しさとは何かを問い掛ける。
上映時間は2時間半という長さ。 その間、ストーリーが何度か劇的な転換を起こす。 正義の重さを量る天秤(てんびん)が大きく揺れる。ワンカットで撮影したラストシーンも見どころだ。
作品の大半は、群馬・高崎で撮影された。高崎フィルム・コミッションが協力した。 春本監督の希望を聞きながら、撮影地の提案、交渉役やエキストラ集めなどをサポートしたという。
神戸出身。
1978年12月3日生まれ。
日本大学の芸術学部(略称:日芸)の映画学科を卒業した。
松竹京都撮影所で助監督を務めた。
独立後の2016年に監督として初の長編映画「かぞくへ」でデビュー。2018年には独立映画製作団体「映画工房春組」を設立。市民からの会費で映画製作やイベントを企画している。
「かぞくへ」は、2019年の高崎映画祭で新進監督グランプリを受賞した。
主演・瀧内公美(たきうち・くみ)も演技も絶賛の嵐となった。 瀧内氏は春本雄二郎監督の1作目を映画館で観客として見て感動し、 公開挨拶に来ていた監督に直接、自分のプロフィールを手渡したという。 そのとき、監督は瀧内公美のことを知らなかったという。 (※以下の動画で、このエピソードが語られています)
動画「春本雄二郎監督の超ロングインタビュー」(2時間15分)。by:映画評論家・森直人
青春恋愛もの。コロナ感染が拡大するなか、派手な宣伝は行われなかったが、SNSで熱狂的な口コミが伝わり、大ヒットした。興行収入は37億円を超えた。 とくに若者に絶大な支持を受けた。
菅田将暉と有村架純が主演。リアルな演技が称賛された。
脚本は「東京ラブストーリー」などのテレビドラマで知られる坂元裕二によるオリジナル。絶妙な脚本となった。監督は土井裕泰。
2015年から2020年までの5年間の2人の愛情とすれ違いが、時代性たっぷりに描かれている。
東京、終電を逃したことから偶然に出会った大学生の男女。 好きな音楽や映画がほとんど同じだった。 文化について語り合い、デートを重ねながら距離を縮めていく。 2人は大学卒業後も、社員として就職することなく、フリーターとして生きることにする。 卒業後も仲良しの2人だったが、時間の経過とともに関係が変化していく。
人間ドラマ。 東京の良家で育ったお嬢さまと、地方から上京してきて苦労を重ねる女性が、あるきっかけで出会い、それぞれの人生を見つめ直す物語。
岨手(そで)由貴子監督の2作目の長編映画。 山内マリコの小説が原作。 岨手監督は長野県出身で大学進学を機に上京した。 夫の実家が富山県だったこともあり、暮らしやすさを求めて、数年前に金沢市に移住したという。
【あらすじ】主人公の華子(門脇麦)は、超裕福な開業医一族の箱入り娘。 いわゆる「貴族」のような価値観のなかで育てられた。 独身27歳。東京の高級住宅地(渋谷区松濤=しょうとう=)で家族と暮らす。 結婚こそ幸せと疑わず、見合いで出会った超名門一族の御曹司に一目ぼれした。
一方、富山県の一般家庭で育った美紀(水原希子)は猛勉強し、東京の慶応大学に進学した。 しかし、在学中に父が失業。自分で生活費を稼ぐべくキャバクラで働く。 大学中退後も東京に残り、キャリアを築こうと奮闘している。
2022年1月17日時点の予想です(組織票がなかった場合を想定)。
有力順位 | 作品名 |
---|---|
1位 |
「ドライブ・マイ・カー」
(説明↑ / 世界での受賞歴↑) |
2位 | 「すばらしき世界」 (説明↑) |
3位 | 「由宇子(ゆうこ)の天秤」 (説明↑) |
4位 | 「あのこは貴族」 (説明↑) |
5位 | 「花束みたいな恋をした」 (説明↑) |
有力順位 | 俳優 |
---|---|
1位 |
役所広司
「すばらしき世界」 |
2位 |
西島秀俊
「ドライブ・マイ・カー」 |
有力順位 | 俳優 |
---|---|
1位 |
瀧内公美(たきうち・くみ)
「由宇子の天秤」 |
2位 |
有村架純(かすみ)
「花束みたいな恋をした」 |
有力順位 | 俳優 |
---|---|
1位 |
岡田将生(まさき)
「ドライブ・マイ・カー」 |
2位 |
磯村勇斗(はやと)
「ヤクザと家族 The Family」 |
3位 |
成田凌(りょう)
「街の上で」 |
有力順位 | 俳優 |
---|---|
1位 |
水原希子(きこ)
「あのこは貴族」 |
有力順位 | 監督 |
---|---|
1位 |
濱口竜介
「ドライブ・マイ・カー」 |
有力順位 | 作品 |
---|---|
1位 | 「シン・エヴァンゲリオン」 |
2位 |
「映画大好きポンポさん」
※米アニー賞の作品賞(独立系部門)ノミネート |
3位 | 「呪術廻戦0(じゅじゅつかいせんゼロ)」 |
4位 | 「JUNK HEAD(ジャンク・ヘッド)」 |
5位 | 「クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」 |
6位 | 「竜とそばかすの姫」 |
「ドライブ・マイ・カー」以外には、 西川美和監督「すばらしき世界」(配給:ワーナー)、 「由宇子の天秤(ゆうこのてんびん)」(配給:ビターズ・エンド)の作品賞ノミネートが有力視されています。 この2作も、国内外で高い評価を得ています。「すばらしき世界」は2020年のシカゴ国際映画祭で観客賞(国際映画部門)を獲得。 「由宇子の天秤」は、アジア最大の映画祭とされる釜山国際映画祭で最高賞(ニュー・カレント賞)に選ばれました。
「由宇子の天秤」はミニシアターでの小規模公開からスタート。 口コミで高評価が広がり、全国でロングランとなりました。 コロナ禍でミニシアターが次々と経営危機に陥るなか、 日本の独立系映画の底力を見せつけました。
さらに、ドライブ・マイ・カーの濱口監督のもう一つの作品「偶然と想像」も、海外で様々な賞を獲得しました。 世界の三大国際映画祭の一つ「ベルリン国際映画祭」で、最高賞に次ぐ賞(銀熊賞)を受賞しました。 アジア全域を対象にする「アジア・フィルム・アワード(アジア映画賞)」でも、作品賞と監督賞にノミネートされました。 しかし、日本での劇場公開と同時にネット配信を始めたことから、日本アカデミー賞の選考対象外になったようです。
題名 | 主な賞 |
---|---|
「すばらしき世界」 |
・2020年シカゴ国際映画祭観客賞(国際映画部門)、演技賞(役所広司)
・山路ふみ子映画賞 作品賞 |
「由宇子の天秤」 |
・釜山国際映画祭 最高賞(ニュー・カレント賞)
・高崎映画祭の監督賞、新人俳優賞(河合優実) |
「あのこは貴族」 |
・高崎映画祭の助演女優賞(水原希子)
・ルクセンブルク市映画祭の作品賞(グランプリ)ノミネート ・ロッテルダム国際映画祭の大型スクリーン賞ノミネート |
「偶然と想像」
【劇場公開と同時にネット配信を開始したため日アカ失格?】 |
・ベルリン国際映画祭 審査員大賞(作品賞に次ぐ賞)
・仏ナント三大陸映画祭 グランプリ(金の気球賞)、観客賞 ・ハンガリーのCineFest ミシュコルツ国際映画祭 エメリック・プレスバーガー(最高賞) ・東京フィルメックス 観客賞 ・アジア映画賞:作品賞ノミネート、監督賞ノミネート ・米フロリダ映画批評家賞:監督賞ノミネート、脚本賞ノミネート、出演者アンサンブル賞ノミネート、外国語映画賞ノミネート ・高崎映画祭の作品賞、主演俳優賞(河井青葉、占部房子) |
「花束みたいな恋をした」と「あのこは貴族」も、有力候補の一角を占めています。
青春恋愛ドラマ「花束みたいな恋をした」(配給:東京テアトル、リトルモア)は2021年1月に公開され、若者から中高年まで熱烈な支持を集めました。
口コミで高評価が伝わり、コロナ禍にもかかわらず、興行収入40億円に迫る特大ヒットとなりました。
作品賞や脚本賞(坂元裕二)に加えて、主演の有村架純(かすみ)、菅田将暉(すだ・まさき)のダブルでのノミネートにも大きな期待がかかっています。
一方、「あのこは貴族」(配給:バンダイナムコアーツ)は、多くの映画ファンが年間ベストの上位に入れるなど高評価を獲得。秋の「TAMA映画賞」でも、「ドライブ・マイ・カー」とともに作品賞を獲得しました。
助演の水原希子(きこ)らの演技も称賛されました。
一方、主演女優賞には、「由宇子の天秤」の瀧内公美(たきうち・くみ)を推す声が高まっています。 複雑な心理状態に揺れる主人公を見事に表現。 押し殺した口調や硬い表情で、追い詰められてゆく女性の姿を、派手さを抑えた迫真の演技で具現化しました。 映画のほぼ全てのシーンに登場しており、まさに「主役中の主役」。スペインのラス・パルマス国際映画祭で女優賞を受賞しました。
主演男優賞は役所広司が有力です。 「すばらしき世界」で圧倒的な演技力を見せつけました。 輝かしいキャリアの中でもベストの一つとして称賛されています。
アニメ賞の有力候補としては、まずは何といっても「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が挙げられます。
称賛の嵐となったシリーズ完結編。
本年度の日本映画のレビュー評価ランキングで堂々の3位になっています(1位はアニメ映画「少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト」)。前年の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」ほどではありませんが、極めて高い評価を得ています。(レビュー評価ランキング)
このほか、「映画大好きポンポさん」が有力候補の一角を占めています。
ポンポさんは、世界のアニメ界で権威のある米アニー賞において作品賞(独立系部門)にノミネートされました。
また、年末に大ヒットした「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)0」や、内装業の男性が1人でつくった「JUNK HEAD(ジャンク・ヘッド)」も有力です。