2023年(第46回)日本アカデミー賞(日アカ)の受賞結果の一覧です。
国内の主要映画賞を席巻していた独立系の「ケイコ 目を澄(す)ませて」が作品賞や監督賞でノミネートされず、主演女優賞(岸井ゆきの)のみの1冠に終わりました。同じく主演男優賞レースで圧勝していた沢田研二(土を喰らう十二ヵ月)も候補から外されました。一方、松竹の「ある男」は、作品賞など8冠を獲得。圧勝しました。同年10月に児童虐待事件で解散することになるジャニーズ事務所から、過去最多の計4人(いずれも男優)がノミネートされました。
部門 | 受賞 | 詳細 |
---|---|---|
作品賞 | 「ある男」 | 詳細▼ |
主演女優賞 |
岸井ゆきの
「ケイコ 目を澄(す)ませて」 |
詳細▼ |
主演男優賞 |
妻夫木(つまぶき)聡
「ある男」 |
詳細▼ |
助演女優賞 |
安藤サクラ
「ある男」 |
詳細▼ |
助演男優賞 |
窪田正孝
「ある男」 |
詳細▼ |
監督賞 |
石川慶
「ある男」 |
詳細▼ |
アニメ賞 | 「ファースト・スラムダンク」 | 詳細▼ |
外国作品賞 | 「トップガン マーヴェリック」 | 詳細▼ |
新人賞 |
番家一路(ばんか・いちろ)
「サバカン」 目黒蓮 「月の満ち欠け」 ほか6名 |
詳細▼ |
作品賞 ▼
主演女優賞 ▼
主演男優賞 ▼
助演女優賞 ▼
助演男優賞 ▼
監督賞 ▼
新人賞 ▼
アニメ賞 ▼
日本アカデミー賞の投票者 ▼
レビュー点数ランキング
年間ベスト ▼
年間ワースト ▼
日本の映画賞の結果
キネマ旬報ベストテン ▼
毎日映画コンクール ▼
日本映画批評家大賞 ▼
詳細な目次へ ▼
2022年の結果・解説→
日本アカデミー賞がおかしい理由→
今回も、松竹、東宝、東映の配給大手3社によるノミネートの寡占が続きました。以下の表の通り、3社の配給作品がノミネート全体の8割超を占めました。その結果、多くの優れた作品や俳優が候補から漏れました。
配給会社 | 日本アカデミー賞 | 毎日映画コンクール |
---|---|---|
松竹 | 45.3% | 16.0% |
東宝 | 22.6% | 1.3% |
東映 | 13.3% | 2.6% |
3社合計 | 81.3% | 20% |
※注記:外国映画賞とアニメ賞は除外
賞名 | 作品賞 | 詳細 |
---|---|---|
キネマ旬報ベストテン | 「ケイコ 目を澄ませて」 | 詳細▼ |
毎日映画コンクール | 「ケイコ 目を澄ませて」 | 詳細▼ |
作品賞 【俳優4部門】主演女優賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、新人賞、アニメ賞、監督賞、脚本賞、【技術部門】音楽賞、撮影賞、録音賞、美術賞、編集賞、外国作品賞
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
▼賞レース連勝の「ケイコ」が候補外に▼ | ||
作品賞 |
「ある男」
配給:松竹 監督:石川慶 ※謎多き夫の「正体」を、妻とその弁護士が探る社会派ミステリー。大手の作品のわりに作家性に富んでおり、批評家から高い評価を獲得。キネマ旬報ベストテンで「ケイコ 目を澄ませて」に次ぐ2位に入った。 人間の過去や心理の奥に迫る重層的なストーリーを、巧みな構成・演出によって面白い娯楽作に仕上げた。「偏見・差別」という社会的テーマもとらえた。脇役を含め実力派俳優たちによる好演も見どころ。 原作は、人気作家・平野啓一郎の小説。秀作映画「蜜蜂と遠雷」で知られる石川慶監督の長編4作目。興行成績は事前の想定を下回り、松竹の株価急落(2023年1月13日)の要因の一つとなった。 ■キネ旬年間:2位 【主な受賞歴】 ・毎日映画コンクール 助演男優賞(窪田正孝) 興行収入:5億円
▼参考:
キネ旬ベストテン
|
※歴代の作品賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
▼唯一、他の映画賞と似た結果に▼ | ||
主演女優賞 |
岸井ゆきの
「ケイコ 目を澄ませて」 (配給:ハピネットファントム) ※耳の聞こえない女性ボクサーを演じた。発声による台詞ではなく、顏・体(アクション)・手話による演技。 とりわけ「眼」による表現の豊かさが、称賛を浴びた。 役づくりのためにボクシングの特訓を重ね、リズミカルでキレのある身のこなしと、リングでの野獣のような闘いぶりを実現した。 他の登場人物や風景との溶け込み具合も見事。同じく本年度公開の「神は見返りを求める」との対照的な役柄で、演技の幅の広さも見せた。 本年度の邦画界は主演女優による名演が数多く見られたが、その中でも突出していた。年末に劇場公開されてからは主演女優賞レースを席巻した。 【他の映画賞】 ・キネマ旬報ベストテン 主演女優賞 ・毎日映画コンクール 主演女優賞 ・高崎映画祭 主演女優賞 作品説明▼ケイコ 目を澄ませて聴覚障害のある女性ボクサーの挑戦と葛藤、そして周囲との触れ合いを追う日常生活劇。実在のボクサーの自伝が原案。派手な展開や演出に頼ることなく、庶民の生き様をありのままに伝える骨太ドラマとして絶賛された。16ミリフィルム撮影による素朴で人間味漂うショットの連続と、静寂シーンの中で響く数々の「音」が没入へと導く。研ぎ澄まされた「引き算の美学」の好例と評された。 海外でも高い評価を受け、世界中の映画祭から引っ張りだこになった。年末に国内で劇場公開されて以降は、毎日映画コンクール5冠など主な国内映画賞で圧勝した。 カメラワークや音響など映画技術・アートの観点でも絶賛の嵐となった。日アカでも、大手の組織票に阻まれなければ、撮影賞、録音賞、編集賞でも圧勝していたはず。わずか1部門でのノミネートだったのが惜しまれる。 動画集を開く▼<毎日映画コンクールの受賞スピーチ▼><茶一郎の解説▼> <予告編▼>
▼参考:
キネ旬ベストテン |
※歴代の主演女優賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
▼消えた大本命・沢田研二▼ | ||
主演男優賞 |
妻夫木聡 (つまぶき・さとし) 「ある男」 (配給:松竹)
▼参考:
キネ旬ベストテン |
※歴代の主演男優賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
▼賞レース首位の伊東蒼、広末涼子外れる▼ | ||
助演女優賞 |
安藤サクラ
「ある男」 (配給:松竹)
▼参考:
キネ旬ベストテン |
※歴代の助演女優賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
▼キネ旬1位の三浦友和をガン無視▼ | ||
助演男優賞 |
窪田正孝 (くぼた・まさたか) 「ある男」 (配給:松竹) ※陰のある物静かな男を演じた。過去から自由に生きたいともがく。内面の切実さがひしひしと伝わる。ボクシングのシーンも見事。 【他の映画賞】 ・毎日映画コンクール
▼参考:
キネ旬ベストテン |
※歴代の助演男優賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
新人俳優賞はノミネートのみを選出して終了となる。
部門 | 男女 | 受賞 |
---|---|---|
▼女優枠2強の嵐莉菜、大沢一菜外される▼ | ||
新人俳優賞 | 男優 |
▼参考:
キネ旬ベストテン |
女優 |
▼参考:
キネ旬ベストテン ※歴代の新人俳優賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
▼観客評価は「スラムダンク」がトップ▼ | ||
アニメ賞 |
「ファースト・スラムダンク」
(THE FIRST SLAM DUNK) (配給:東映) ※原作漫画の作者・井上雄彦が、自ら監督・脚本を務めた。とてつもない執念を感じさせる完成度の高さ。原作漫画を知らない若者や高齢者も支持した。レビューの評価は、アニメ・実写を問わず年間トップ級。 |
※歴代のアニメ賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
▼大手3社が5枠独占の異常▼ | ||
監督賞 |
石川慶
「ある男」 (配給:松竹)
▼参考:
キネ旬ベストテン |
※歴代の監督賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
▼キネ旬脚本賞で0票の「峠」が候補に ▼ | ||
脚本賞 |
「ある男」
脚本:向井康介 (配給:松竹)
▼参考:
キネ旬ベストテン |
※歴代の脚本賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
▼3社独占。毎日コンと全く違う顔ぶれ▼ | ||
音楽賞 |
「すずめの戸締まり」
音楽家:RADWIMPS、陣内一真 (配給:東宝)
▼参考:
受賞
毎日映画コンクール |
▼参考:
ノミネート
毎日映画コンクール 歴代の音楽賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
▼ここで「ケイコ」を外すのは論外▼ | ||
撮影賞・照明賞 |
「シン・ウルトラマン」
撮影:市川修、鈴木啓造 照明:吉角荘介 (配給:東宝)
▼参考:
受賞
毎日映画コンクール |
▼参考:
ノミネート
毎日映画コンクール 一覧の上部に戻る↑ |
▼3社独占。最有力「ケイコ」を除外▼ | ||
録音賞 |
「ある男」
小川武 (配給:松竹)
▼参考:
受賞
毎日映画コンクール |
▼参考:
ノミネート
毎日映画コンクール 一覧の上部に戻る↑ |
▼3社独占。「流浪」「死刑」も阻まれる▼ | ||
美術賞 |
「シン・ウルトラマン」
美術:林田裕至、佐久嶋依里 (配給:東宝)
▼参考:
受賞
毎日映画コンクール |
▼参考:
ノミネート
毎日映画コンクール 一覧の上部に戻る↑ |
▼厚顔の3社独占▼ | ||
編集賞 |
「ある男」
編集:石川慶 (配給:松竹) |
一覧の上部に戻る↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
▼世間の相場観に近い顔ぶれ▼ | ||
外国作品賞 |
「トップガン マーヴェリック」
国内配給:東宝東和 |
※歴代の外国作品賞→ 一覧の上部に戻る↑ |
■■ このページの目次 ■■
【受賞一覧】
作品賞 ▲
<俳優4部門>
主演女優賞 ▲
主演男優賞 ▲
助演女優賞 ▲
助演男優賞 ▲
監督賞 ▲
新人賞 ▲
アニメ賞 ▲
脚本賞 ▲
<技術系6部門>
音楽賞 ▲
撮影賞 ▲
録音賞 ▲
美術賞 ▲
編集賞 ▲
外国作品賞 ▲
【評価ランキング】
日本映画の評価ランキング ▼
ワースト評価ランキング ▼
【他の国内映画賞の結果】
キネマ旬報ベストテン ▼
毎日映画コンクール ▼
日本映画批評家大賞 ▼
日本映画プロフェッショナル大賞 ▼
高崎映画祭 ▼
ヨコハマ映画祭 ▼
TAMA映画賞 ▼
雑誌「映画芸術」ベスト ▼
山路ふみ子映画賞 ▼
【日アカの審査・選考】
投票権者の内訳 ▼
投票権者の所属企業の一覧 ▼
【ノミネートから漏れた優秀作品・人物 ▼】
作品賞(漏れた) ▼
監督賞(漏れた) ▼
<俳優4部門>
主演男優賞(漏れた) ▼
主演女優賞(漏れた) ▼
助演男優賞(漏れた) ▼
助演女優賞(漏れた) ▼
新人賞【男優枠】(漏れた) ▼
新人賞【女優枠】(漏れた) ▼
アニメ賞(漏れた) ▼
脚本賞(漏れた) ▼
<技術系6部門>
音楽賞(漏れた) ▼
撮影賞(漏れた) ▼
録音賞(漏れた) ▼
美術賞(漏れた) ▼
編集賞(漏れた) ▼
【秀作映画の紹介 ▼】
「さがす ▼」
「PLAN 75 ▼」
「ケイコ 目を澄ませて ▼」
「さかなのこ ▼」
「余命10年 ▼」
「ちょっと思い出しただけ ▼」
「LOVE LIFE ▼」
「流浪の月 ▼」
【他のページ】
2022年の結果→
歴代の一覧→
歴代の主演男優賞→
歴代の主演女優優賞→
歴代の助演男優賞→
歴代の助演女優賞→
アカデミー賞 2023→
日アカの受賞結果は、2023年3月10日(金)の授賞式で発表されました。
授賞式 | 2023年3月10日(金) |
---|
2022年公開の日本映画のレビュー(評点)の集計ランキングです。 「キネノート(キネマ旬報)」「映画.com」「フィルマークス」におけるレビュー(評点)の平均点です。 媒体としての実績・歴史・信頼度等をふまえ、キネノートは1.5倍、映画.comは1倍、フィルマークスは0.5倍とする傾斜配分方式を採用しています。 (2023年1月時点)
作品名 | 評点 | |
---|---|---|
「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」
(アニメ) (配給:松竹) |
4.301 | |
「THE FIRST SLAM DUNK(スラムダンク)」
(アニメ) (配給:東映) |
4.263 | |
「愛国の告白 沈黙を破る Part2」
(ドキュメンタリー) (配給:きろくびと) |
4.192 | |
「牛久(うしく)」
(ドキュメンタリー) (配給:太秦) |
4.143 | |
「サバカン SABAKAN」
(配給:キノフィルムズ) |
4.021 | |
「メタモルフォーゼの縁側(えんがわ)」
(配給:日活) |
4.014 | |
「恋は光」
(配給:ハピネットファントム、角川) 【動画配信:アマゾン】 |
4.014 | |
「五等分の花嫁」
(アニメ) (配給:ポニーキャニオン) |
3.996 | |
「ハケンアニメ」
(配給:東映) 【動画配信:アマゾン】 |
3.993 | |
「私のはなし 部落のはなし」
【ドキュメンタリー】 (配給:東風) |
3.993 | |
「マイスモールランド」
(配給:バンダイナムコアーツ) 【アマゾン】 |
3.979 | |
「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」
(配給:パルコ) |
3.977 | |
「たまねこ、たまびと」
(ドキュメンタリー) |
3.971 | |
「ケイコ 目を澄ませて」
(配給:ハピネットファントム) |
3.953 | |
「ちょっと思い出しただけ」
(配給:東京テアトル) 【動画配信:アマゾン】 |
3.949 | |
「すずめの戸締まり」
(アニメ) (配給:東宝) |
3.948 | |
「かがみの孤城(こじょう)」
(アニメ) (配給:松竹) |
3.947 | |
「愛なのに」
(配給:POTTED PRODUCTIONS) 【動画配信:アマゾン】 【動画配信:U-NEXT】 |
3.938 | |
「流浪(るろう)の月」
(配給:ギャガ) 【動画配信:U-NEXT】 |
3.928 | |
「ラーゲリより愛を込めて」
(配給:東宝) |
3.923 | |
「今夜、世界からこの恋が消えても」
(配給:東宝) |
3.917 | |
「映画 ゆるキャン△」
(アニメ) (配給:松竹) |
3.917 | |
「スープとイデオロギー」
【ドキュメンタリー】 (配給:東風) |
3.916 | |
「キングダム2 遥かなる大地へ」
(配給:東宝、ソニー) |
3.912 | |
「さかなのこ」
(配給:東京テアトル) |
3.900 | |
「窓辺にて」
(配給:東京テアトル) |
3.876 | |
「ある男」
(配給:松竹) |
3.876 | |
「]コンフィデンスマンJP 英雄編」
(配給:東宝) |
3.870 | |
「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」
(アニメ) (配給:東宝) |
3.868 | |
「神は見返りを求める」
(配給:パルコ) |
3.864 | |
「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」
(アニメ) (配給:東映) |
3.859 | |
「そばかす」
(配給:ラビットハウス) |
3.840 | |
「線は、僕を描く」
(配給:東宝) |
3.822 | |
「川っぺりムコリッタ」
(配給:角川) 【動画配信:アマゾン】 |
3.796 | |
「誰かの花」
(配給:ガチンコ・フィルム) |
3.789 | |
「LOVE LIFE」
(配給:ラビットハウス) |
3.783 | |
「猫は逃げた」
(配給:SPOTTED PRODUCTIONS) |
3.781 | |
「ヘルドッグス」
(配給:東映、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント) |
3.778 | |
「前科者」
(配給:日活、WOWOW) |
3.778 | |
「さがす」
(配給:アスミック・エース) 【動画配信:アマゾン】 |
3.775 | |
「とんび」
(配給:角川) |
3.767 | |
「犬王」
(アニメ) (配給:アニプレックス、アスミック・エース) |
3.748 | |
「余命10年」
(配給:ワーナー) 【動画配信:アマゾン】 |
3.743 | |
「君たちはまだ長いトンネルの中」
(配給:トリプルアップ) |
3.743 | |
「20歳のソウル」
(配給:日活) |
3.743 | |
「もっと超越した所へ。」
(配給:ハピネットファントム) |
3.742 | |
「教育と愛国」
(ドキュメンタリー) (配給:きろくびと) |
3.738 | |
「愛してる!」
(配給:日活) |
3.729 | |
「PLAN 75」
(配給:ハピネットファントム) 【配信:アマゾン】 |
3.711 | |
「夜を走る」
(配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム) |
3.711 | |
「神田川のふたり」
(配給:アイエス・フィールド) |
3.705 | |
「グリーンバレット」
(配給:ラビットハウス) |
3.702 | |
「土を喰らう十二ヵ月」
(配給:日活) |
3.702 | |
「よだかの片想い」
(配給:ラビットハウス) |
3.698 | |
「こちらあみ子」
(配給:アークエンタテインメント) |
3.680 | |
「ブルーサーマル」
(アニメ) (配給:東映) |
3.669 | |
「異動辞令は音楽隊」
(配給:ギャガ) |
3.659 | |
「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」
(アニメ) (配給:東宝) |
3.659 | |
「死刑にいたる病」
(配給:クロックワークス) 【動画配信:アマゾン】 |
3.654 | |
「シン・ウルトラマン」
(配給:東宝) 【動画配信:アマゾン】 |
3.653 | |
「沈黙のパレード」
(配給:東宝) |
3.646 | |
「ソードアート・オンライン -プログレッシブー 冥き夕闇のスケルツォ」
(アニメ) (配給:アニプレックス) |
3.642 | |
「大河への道」
(配給:松竹) |
3.625 | |
「宮松と山下」
(配給:ビターズ・エンド) |
3.619 | |
「夜明けまでバス停で」
(配給:渋谷プロダクション) |
3.618 | |
「マイ・ブロークン・マリコ」
(配給:ハピネットファントム、角川) |
3.613 | |
「ビリーバーズ」
(配給:クロックワークス、SPOTTED PRODUCTIONS) |
3.599 | |
「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」
(アニメ) (配給:東宝) |
3.591 | |
「春原さんのうた」
(配給:イハフィルムズ) |
3.589 | |
「天上(てんじょう)の花」
(配給:太秦) |
3.562 | |
「夕方のおともだち」
(配給:彩プロ) |
3.555 | |
「千夜、一夜」
(配給:ビターズ・エンド) |
3.553 | |
「ツユクサ」
(配給:東京テアトル) |
3.548 | |
「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」
(アニメ) (配給:松竹) |
3.545 | |
「KAPPEI カッペイ」
(配給:東宝) |
3.536 | |
「女子高生に殺されたい」
(配給:日活) 【動画配信:アマゾン】 |
3.535 | |
「天間荘の三姉妹」
(配給:東映) |
3.535 | |
「やがて海へと届く」
(配給:ビターズ・エンド) |
3.530 | |
「Ribbon」
(配給:イオンエンターテイメント) |
3.521 | |
「わたし達はおとな」
(配給:ラビットハウス) |
3.518 | |
「ワンピース・フィルム・レッド」
(アニメ) (配給:東映) 【動画配信:アマゾン】 |
3.510 | |
「向田理髪店」
(配給:キャンター) |
3.492 | |
「冬薔薇(ふゆそうび)」
(配給:キノフィルムズ) |
3.488 | |
「夜、鳥たちが啼(な)く 」
(配給:クロックワークス) |
3.483 | |
「あちらにいる鬼」
(配給:ハピネットファントム) |
3.478 | |
「転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」
(アニメ) (配給:バンダイナムコアーツ) |
3.465 | |
「モエカレはオレンジ色」
(配給:松竹) |
3.452 | |
「やまぶき」
(配給:boid、VOICE OF GHOST) |
3.450 | |
「母性」
(配給:ワーナー) |
3.445 | |
「耳をすませば」
(配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、松竹) |
3.443 | |
「おそ松さん ヒピポ族と輝く果実」
(アニメ) (配給:エイベックス・ピクチャーズ) |
3.412 | |
■ 以下、低評価 | ||
「月の満ち欠け」
(配給:松竹) |
3.402 | |
「麻希(まき)のいる世界」
(配給:シマフィルム) |
3.391 | |
「百花」
(配給:東宝) |
3.383 | |
「わたしのお母さん」
(配給:東京テアトル) |
3.380 | |
「グッバイ・クルエル・ワールド」
(配給:ハピネットファントム) |
3.324 | |
「ノイズ」
(配給:ワーナー) |
3.313 | |
「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」
(配給:ワーナー) |
3.297 | |
「はだかのゆめ」
(配給:boid、VOICE OF GHOST) |
3.270 | |
「ニワトリ☆フェニックス」
(配給:イオンエンターテイメント) |
3.261 | |
「鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成」
(配給:ワーナー) |
3.233 | |
「それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル」
(アニメ) (配給:東京テアトル) |
3.224 |
「すばらしき世界」 | 4.069 |
「ドライブ・マイ・カー」【受賞】 | 3.958 |
「孤狼の血 LEVEL2」 | 3.903 |
「護られなかった者たちへ」 | 3.868 |
「キネマの神様」 | 3.546 |
2022年に公開された日本映画に対するレビュー(評点)の集計ランキング【ワースト版】です。 「キネノート(キネマ旬報)」「映画.com」「フィルマークス」における読者レビュー(評点)の平均点です。 媒体としての実績・歴史・信頼度等をふまえ、キネノートは1.5倍、映画.comは1倍、フィルマークスは0.5倍とする傾斜配分方式を採用しています。 (2023年1月時点)
順位 | 作品名 | 評点 |
---|---|---|
1 |
「“それ”がいる森」
(配給:松竹) |
2.521 |
2 |
「大怪獣のあとしまつ」
(配給:松竹、東映) 【動画配信:アマゾン】 |
2.565 |
3 |
「N号棟」
(配給:S・D・P) |
2.674 |
4 |
「バイオレンスアクション」
(配給:ソニー・ピクチャーズ) |
2.908 |
5 |
「真夜中乙女戦争」
(配給:角川) |
2.923 |
6 |
「貞子 DX」
(配給:角川) ※軽い感覚で鑑賞できるポップなホラーを目指したという。 |
2.958 |
7 |
「嘘喰い」
(配給:ワーナー) |
3.002 |
8 |
「バブル」
(アニメ) (配給:ワーナー) |
3.028 |
9 |
「ホリック xxxHOLiC」
(配給:松竹、アスミック・エース) |
3.044 |
10 |
「映画 おそ松さん」
(配給:東宝) |
3.086 |
11 |
「ブラックナイトパレード」
(配給:東宝) |
3.136 |
12 |
「カラダ探し」
(配給:ワーナー) |
3.172 |
13 |
「峠 最後のサムライ」
(配給:松竹、アスミック・エース) |
3.211 |
他の国内映画賞の結果
キネマ旬報ベストテン | 毎日映画コンクール | 日本映画批評家大賞 | 日本映画プロフェッショナル大賞 | 高崎映画祭 | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 雑誌「映画芸術」ベスト | 山路ふみ子映画賞
キネマ旬報ベストテンの2023年の結果です。「ケイコ 目を澄ませて」(三宅唱監督)が作品賞、読者投票1位、主演女優賞、助演男優賞の4冠に輝きました。
2022年キネ旬ベスト(2023年発表) | |
---|---|
部門 | 受賞者 |
作品賞 (ベストテン1位) |
「ケイコ 目を澄(す)ませて」
監督:三宅唱(しょう) 【他の受賞歴】 ・毎日映画コンクール【5冠】作品賞、監督賞、主演女優賞(岸井ゆきの)、撮影賞、録音賞 ・高崎映画祭 作品賞&主演女優賞(岸井ゆきの) ・雑誌「映画芸術」年間ベスト1位 ・ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門ノミネート ・スペイン バレンシア国際映画祭ノミネート ・ベルギー ヘント国際映画祭ノミネート <作品賞ベスト2位以下> 2位:「ある男」 3位:「夜明けまでバス停で」 4位:「こちらあみ子」 5位:「冬薔薇(そうび)」 6位(同点で3本) 「PLAN 75」 「土を喰らう12ヵ月 」 「ハケンアニメ」 9位(同点で2本) 「さがす」 「千夜、一夜 」 ※歴代の作品賞→ |
主演男優賞 |
沢田研二
「土を喰らう十二ヵ月」 (配給:日活) 【他の映画賞】 ・毎日映画コンクール <2位以下> 2位:妻夫木(つまぶき)聡 3位(同点で5人) 稲垣吾郎 松坂桃李 豊川悦司 渡辺紘文 窪田正孝 ※歴代の主演男優賞→ |
主演女優賞 |
岸井ゆきの
「ケイコ 目を澄ませて」 (配給:ハピネットファントム) 【他の対象作品】 「神は見返りを求める」 「犬も食わねどチャーリーは笑う」 「やがて海へと届く」 【他の映画賞】 ・毎日映画コンクール 主演女優賞 ・高崎映画祭 主演女優賞 <2位以下> 2位:倍賞千恵子 3位:田中裕子 4位:安藤サクラ ※歴代の主演女優賞→ |
助演男優賞 |
三浦友和
「ケイコ 目を澄ませて」 (配給:ハピネットファントム) ※廃業寸前のボクシングジムの会長を演じた。人としての奥行きや年輪を感じさせるベテランならではの好演。言葉は少ないが、背中だけで語る存在感は見事。とくに岸井ゆきの演じる女性ボクサーとの練習のシーンは、多くの観客の称賛の的になった。 【他の対象作品】 「線は、僕を描く」 「グッバイ・クルエル・ワールド」 <2位以下> 2位:窪田正孝 3位(同点で4人) 中島歩 横浜流星 ダンカン 柄本(えもと)明 ※歴代の助演男優賞→ |
助演女優賞 |
広末涼子
「あちらにいる鬼」 (配給:ハピネットファントム) 【他の対象作品】 「バスカヴィル家の犬 シャーロック」 「コンフィデンスマンJP 英雄編」 <2位以下> 2位(同点で2人) 伊東蒼 余貴美子 4位(同点で3人) 河合優実 大西礼芳 尾野真千子 ※歴代の助演女優賞→ |
監督賞 |
高橋伴明(ばんめい)
「夜明けまでバス停で」 (配給:渋谷プロダクション) |
読者選出 日本映画1位 |
「ケイコ 目を澄ませて」
(配給:ハピネットファントム) |
読者選出 日本映画監督賞 |
三宅唱(しょう)
「ケイコ 目を澄ませて」 (配給:ハピネットファントム) |
脚本賞 |
「夜明けまでバス停で」
梶原阿貴(あき) |
新人男優賞 |
目黒蓮
「月の満ち欠け」 (配給:松竹) 「おそ松さん」 (配給:東宝) <2位以下> 2位:水上恒司(岡田健史) 3位:カン・ユンス 4位(同点で2人) 坂元愛登(まなと) 諏訪珠理(すわ・しゅり) |
新人女優賞 |
嵐莉菜(あらし・りな)
「マイスモールランド」 (配給:バンダイナムコアーツ) <2位以下> 2位:大沢一菜(かな) 3位:上大迫祐希(かみおおさこ・ゆうき) 4位(同点で2人) Koki(コウキ) さとうほなみ |
文化映画1位 |
「私のはなし 部落のはなし」
監督:満若勇咲(みつわか・ゆうさく) |
外国映画1位 |
「リコリス・ピザ」
国内配給:ビターズ・エンド、パルコ |
読者選出 外国映画1位 |
「コーダ あいのうた」
監督:シアン・ヘダー 国内配給:ギャガ |
外国映画監督賞 |
ペドロ・アルモドバル 「パラレル・マザーズ」 国内配給:キノフィルム |
毎日映画コンクールの2023年の結果です。「ケイコ 目を澄ませて」が作品賞(日本映画大賞)を受賞しました。監督賞、主演女優賞、撮影賞、録音賞も獲得し、5冠となりました。毎日映コンの5冠達成は、「一枚のハガキ」(2011年)以来、11年ぶりの快挙です。
作品賞、 監督賞、 主演男優賞、 主演女優賞、 助演男優賞、 助演女優賞、 新人賞(男性、 女性)、 脚本賞、 撮影賞、 美術賞、 音楽賞、 録音賞、 アニメ賞
毎日映画コンクール(2023年発表) | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 |
「ケイコ 目を澄(す)ませて」
配給:ハピネットファントム 監督:三宅唱(しょう) ※監督賞、主演女優賞、撮影賞、録音賞も獲得して計5部門を制覇した。5冠達成は「一枚のハガキ」(2011年)以来、11年ぶり。 |
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監督賞 |
三宅唱(しょう)
「ケイコ 目を澄ませて」 (配給:ハピネットファントム) |
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主演男優賞 |
沢田研二
「土を喰らう十二ヵ月」 (配給:日活) |
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主演女優賞 |
岸井ゆきの
「ケイコ 目を澄ませて」 (配給:ハピネットファントム) |
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助演男優賞 |
窪田正孝
「ある男」 (配給:松竹) |
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助演女優賞 |
伊東蒼(あおい)
「さがす」 (配給:アスミック・エース) ・TAMA映画賞 新進女優賞 【配信:アマゾン】 |
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新人賞 (男性) |
番家一路(ばんか・いちろ)
「サバカン SABAKAN」 (配給:キノフィルムズ) |
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新人賞 (女性) |
嵐莉菜(あらし・りな)
「マイスモールランド」 (配給:バンダイナムコアーツ) 【他の受賞】 ・キネ旬 新人女優賞 ・高崎映画祭 新人俳優賞 |
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脚本賞 |
「PLAN 75」
早川千絵 (配給:ハピネットファントム) 【配信:アマゾン】 |
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撮影賞 |
「ケイコ 目を澄ませて」
撮影:月永雄太 (配給:ハピネットファントム) |
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美術賞 |
「死刑にいたる病」
今村力、新田隆之 (配給:クロックワークス) |
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音楽賞 |
「こちらあみ子」
青葉市子 (配給:アークエンタテインメント) <挿入歌「もしもし」▼> |
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録音賞 |
「ケイコ 目を澄ませて」
川井崇満 (配給:ハピネットファントム) |
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アニメ賞 |
「高野(たかの)交差点」
監督:伊藤瑞希 長さ:6分半(短編) <本編映像▼> |
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日本映画批評家大賞の2023年の受賞一覧です。
作品賞、 主演男優賞、 主演女優賞、 助演男優賞、 助演女優賞、 監督賞、 ドキュメンタリー賞、 アニメ作品賞、 新人賞(男性、 女性)、
部門 | 受賞者 |
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作品賞 |
「メタモルフォーゼの縁側」
(配給:日活) (公開:2022年6月) 監督:狩山俊輔 予告編→ |
主演男優賞 |
中井貴一
「大河への道」 (配給:松竹) |
主演女優賞 |
板谷由夏
(いたや・ゆか)
「夜明けまでバス停で」 (配給:渋谷プロダクション) |
助演男優賞 |
窪田正孝
「ある男」 (配給:松竹) |
助演女優賞 |
吉岡里帆
「島守の塔」 |
監督賞 |
三宅唱(しょう)
「ケイコ 目を澄ませて」 (配給:ハピネットファントム) |
ドキュメンタリー賞 |
「夢みる小学校」
(配給:きろくびと) |
アニメ作品賞 |
「夏へのトンネル、さよならの出口」
(配給:ポニーキャニオン) |
新人男優賞 |
坂東龍汰(ばんどう・りょうた)
「フタリノセカイ」 (配給:アークエンタテインメント) |
新人女優賞 |
伊東蒼(あおい)
「さがす」 (配給:アスミック・エース) |
日本映画プロフェッショナル大賞(日プロ大賞)の2023年の受賞一覧です。
部門 | 受賞者 |
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作品賞 |
「こちらあみ子」
(配給:アークエンタテインメント) (公開:2022年7月) 監督:森井勇佑
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主演男優賞 |
足立智充(あだち・ともみつ)
「夜を走る」 (配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム) |
主演女優賞 |
のん
「さかなのこ」 (配給:東京テアトル) 影山祐子 「さすらいのボンボンキャンディ」 (配給:インターフィルム) |
監督賞 |
阪本順治
「冬薔薇(ふゆそうび)」 (配給:キノフィルムズ) |
新人監督賞 |
川和田恵真
「マイスモールランド」 (配給:バンダイナムコアーツ) 森井勇佑(ゆうすけ) 「こちらあみ子」 (配給:アークエンタテインメント) |
特別賞 |
「死刑にいたる病」製作チーム
映画界への貢献に対して シネマスコーレ 長年の功績に対して |
第36回高崎映画祭(2023年)の結果です。
部門 | 受賞者 |
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作品賞 |
「ケイコ 目を澄(す)ませて」
配給:ハピネットファントム 監督:三宅唱(しょう) |
監督賞 |
杉田協士 「春原さんのうた」 (配給:イハフィルムズ) |
主演俳優賞 |
岸井ゆきの
「ケイコ 目を澄ませて」 (配給:ハピネットファントム) |
助演俳優賞 |
永山絢斗(ながやま・けんと)
「LOVE LIFE」 (配給:エレファントハウス) |
新進俳優賞 |
佐々木詩音
「裸足で鳴らしてみせろ」 (配給:PFF、マジックアワー) 諏訪珠理(すわ・しゅり) 「裸足で鳴らしてみせろ」 |
新人俳優賞 |
大沢一菜(かな)
「こちらあみ子」 (配給:アークエンタテインメント) 嵐莉菜(あらし・りな) 「マイスモールランド」 (配給:バンダイナムコアーツ) |
ヨコハマ映画祭の2022年の結果です。
順位 | 作品 | 監督 |
---|---|---|
1位 | 「恋は光」
【配信:アマゾン】 |
小林啓一 |
2位 | 「ある男」
|
石川慶 |
3位 | 「ハケンアニメ!」
【配信:アマゾン】 |
吉野耕平 |
4位 | 「偶然と想像」
|
濱口竜介 |
5位 | 「さかなのこ」
|
沖田修一 |
6位 | 「さがす」
【配信:アマゾン】 |
片山慎三 |
7位 | 「PLAN 75」
【配信:アマゾン】 |
早川千絵 |
8位 | 「線は、僕を描く」
|
小泉徳宏 |
9位 | 「愛なのに」
【配信:アマゾン】 |
城定秀夫 |
10位 | 「冬薔薇(ふゆそうび)」
【配信:アマゾン】 |
阪本順治 |
次点 | 「夜明けまでバス停で」
|
高橋伴明 |
部門 | 受賞者 |
---|---|
監督賞 | 小林啓一
「恋は光」 |
新人監督賞 | 早川千絵
「PLAN 75」 |
主演男優賞 |
瀬戸康史
「愛なのに」 |
主演女優賞 |
倍賞千恵子
「PLAN 75」 吉岡里帆 「ハケンアニメ!」 「島守の塔」 |
助演男優賞 |
磯村勇斗(はやと)
「さかなのこ」 「PLAN 75」 「異動辞令は音楽隊」 「前科者」 柄本佑(えもと・たすく) 「ハケンアニメ!」 「夜明けまでバス停で」 「川っぺりムコリッタ」 |
助演女優賞 |
河合優実(ゆうみ)
「PLAN 75」 「愛なのに」 「冬薔薇」 「ちょっと思い出しただけ」 |
新人賞 |
神尾楓珠(ふうじゅ)
「恋は光」 西野七瀬 「恋は光」 平祐奈(ゆうな) 「恋は光」 馬場ふみか 「恋は光」 |
脚本賞 | 「ある男」
向井康介 |
撮影賞 | 「ある男」
近藤龍人 |
審査員特別賞 | 「ハケンアニメ!」のスタッフ・キャスト
|
TAMA映画賞の2022年の受賞一覧です。
対象作品:2021年10月~2022年9月公開の邦画
部門 | 受賞者 |
---|---|
作品賞 |
「LOVE LIFE」
監督:深田晃司 配給:エレファントハウス 公開:2022年9月5日 予告編→ 「ハケンアニメ!」 監督:吉野耕平 配給:東映 公開:2022年5月20日 予告編→ 【動画配信:アマゾン】 |
男優賞 |
佐藤二朗
「さがす」 (配給:アスミック・エース) 【動画配信:アマゾン】 その他の出演作: 「truth 姦しき弔いの果て」 「バイオレンスアクション」 松坂桃李 「流浪の月」 (配給:ギャガ) |
女優賞 |
倍賞千恵子
「PLAN 75」 (配給:ハピネットファントム) 【配信:アマゾン】 広瀬すず 「流浪の月」 (配給:ギャガ) |
新進監督賞 |
片山慎三
「さがす」 (配給:アスミック・エース) 【動画配信:アマゾン】 森井勇佑 「こちらあみ子」 (配給:アークエンタテインメント) |
新進男優賞 |
磯村勇斗
「ビリーバーズ」(主演) 「PLAN 75」(助演) その他の出演作: 「異動辞令は音楽隊!」 「さかなのこ」 「前科者」 「彼女が好きなものは」 「ホリック xxxHOLiC」 「劇場版 きのう何食べた?」 「MIRRORLIAR FILMS Season3」 横浜流星 「流浪の月」(助演) その他の出演作: 「アキラとあきら」 「嘘喰い」 「あなたの番です 劇場版」 「DIVOC-12」 |
新進女優賞 |
河合優実
「PLAN 75」(助演) 「愛なのに」(助演) その他の出演作: 「ちょっと思い出しただけ」 「女子高生に殺されたい」 「百花」 「冬薔薇」 「偽りのないhappy end」 伊東蒼 「さがす」 その他の出演作: 「恋は光」 「MIRRORLIAR FILMS Season4」 |
特別賞 |
「恋は光」
(配給:ハピネットファントム、角川) 「メタモルフォーゼの縁側」 (配給:日活) |
季刊雑誌「映画芸術」選出の2022年日本映画ベストです。
順位 | 作品 | 監督 |
---|---|---|
1位 | 「ケイコ 目を澄ませて」 | 三宅唱 |
2位 | 「夜明けまでバス停で」 | 高橋伴明 |
3位 | 「天上の花」 | 片嶋一貴 |
4位 | 「冬薔薇」 | 阪本順治 |
5位 | 「夕方のおともだち」 | 廣木隆一 |
6位 | 「こちらあみ子」 | 森井勇佑 |
7位 | 「マイスモールランド」 | 川和田恵真 |
8位 | 「愛なのに」 | 城定秀夫 |
9位 | 「麻希のいる世界」 | 塩田明彦 |
10位 | 「よだかの片想い」 | 安川有果 |
山路ふみ子映画賞の2022年の受賞一覧です。
部門 | 受賞者 |
---|---|
作品賞 |
「千夜、一夜」
監督:久保田直 配給:ビターズ・エンド 公開:2022年10月7日 |
女優賞 |
伊藤沙莉(さいり)
「ちょっと思い出しただけ」 (配給:東京テアトル) 【動画配信:アマゾン】 吉岡里帆(りほ) 「島守(しまもり)の塔」 (配給:毎日新聞、キューテック) 「ハケンアニメ!」 (配給:東映) |
新人女優賞 |
嵐莉菜(りな)
「マイスモールランド」 (配給:バンダイナムコアーツ) |
日本アカデミー賞で投票を行う選考委員の内訳です。
本家の米国アカデミー賞では投票者の9割以上が、監督や俳優などの「映画人」です。 しかし、日本アカデミー賞では、約8割が「組織(組織人)」で占められています。 松竹、東宝、東映などの大手映画会社のサラリーマンが中心です。 組織の意向で投票行動が左右するため、毎年、おかしい結果が出ます。
賞 | 映画人 (監督、俳優、脚本家などの個人) |
組織 (映画会社の社員など) |
---|---|---|
日本アカデミー賞 | 2割 | 8割 |
アカデミー賞 | 9割 | 1割 |
部門 | 人数(前年比) |
---|---|
松竹 | 318人(前年比+12人)
※この他に子会社が多数 |
東映 | 255人(+13人)
※この他に子会社が多数 |
東宝 | 254人(-23人)
※この他に子会社が多数 |
KADOKAWA | 296人(+51人) |
日活 | 45人(-4人) |
賛助法人 | 1687人(+2人)
※東宝、東映、松竹の子会社を含む 内訳・一覧▼ |
フリースタッフ(協会役員が認めた者) | 240人(-10人) |
俳優/マネージャー(俳優が所属する事務所の代表者も含む) | 109人(-6人) |
監督 | 95人(-7人) |
日本映画テレビ技術協会 | 55人(-8人) |
脚本 | 62人 |
撮影 | 53人(-8人) |
プロデューサー | 50人(-4人) |
照明 | 47人(-5人) |
編集 | 29人(-1人) |
美術 | 29人(+1人) |
録音 | 26人(-1人) |
音楽 | 17人 |
興連 | 7人 |
外国映画輸入配給協会 | 5人(-1人) |
受賞者特別会員ほか | 256人(+8人) |
合計 | 3935人(-17人) |
グループ | 会社一覧 |
---|---|
松竹グループ |
松竹
松竹衣裳 松竹映像センター 松竹音楽出版 松竹芸能 松竹サービスネットワーク 松竹撮影所 松竹ナビ 松竹ブロードキャスティング 松竹マルチプレックスシアターズ BS松竹東急 |
東映グループ |
東映
東映アニメーション 東映衛星放送 東映エ一ジエンシー 東映音楽出版 東映京都スタジオ 東映建工 東映シーエム 東映テレビ・プロダクション 東映ビデオ 東映ラボ・テック ティ・ジョイ |
東宝グループ |
東宝
東宝映像美術 東宝芸能 東宝コスチューム 東宝ステラ 東宝東和 東宝ファシリティーズ 東宝ミュージック TOHOシネマズ TOHOスタジオ TOHOマーケティング |
その他 |
アーブル
青二プロダクション アガサス 朝日放送テレビ アジアピクチャーズエンタテインメント アスミック・エース アットホーム アットムービー アップサイド アドクリ アニプレックス アネットワーク アミューズ アルタミラピクチャーズ アルチンボルド ウォルト・ディズニー・ジャパン 映画ドットコム 映画演劇文化協会 映画産業団体連合会 一般財団法人映画倫理機構 映像産業振興機構(VlPO) エイベックス・ピクチャーズ エレファントハウス オー・エル・エム オーエス 大蔵映画 オスカープロモーション オフィス・シロウズ オフィス・トウー・ワン オフィスクレッシェンド ガイエ 角川アスキー総合研究所 角川大映スタジオ 角川メディアハウス 力プコン ガル・エンタープライズ カルチュア・エンタテインメント 関西テレビ放送 ギークサイト 木下グループ 木下工務店ほかグループ3社 木下の介護 木下の賃貸 木下不動産 キノフィルムズ ギャガ キャンディーフィルム ギャンビット 共同テレビジョン クオラス 熊谷印刷 クラフター クレデウス グロービジョン クロスメディア 幻冬舎 講談社 高津商会 国際放映 コロナワールド 佐々木興業 ザフール 三映印刷 サンミュージックプロダクション サンライズ サンライズ社 ジーベックス JR東日本企画 茂田オフィス シネブリッジ ジャパンアクションエンタープライズ ジャンゴフィルム 集英社 小学館 小学館集英社プロダクション シンエイ動画 新通 スカパーJSAT スタジオブルー スバル興業 スペースクラフト・エージェンシー 住友商事 成旺印刷 セブンスアヴェニュー セントラル・アーツ ソニー・ピクチャーズエンタテインメント ソニー・ミュージックアーティスツ ソニー・ミュージックマーケティングユナイテッド ソニーPCL ソニーマーケティング ダイバーシティメディア 高津装飾美術 田辺工一ジェンシー タバック ダブ 千葉興行 ツインズジャパン ディー・エル・イー ディーエムエス テイクオフ ディスカバリー・ネクスト デジタル・フロンティア デジタルSKlPステーション デスティニー 手塚プロダクション テレビ朝日 テレビ朝日映像 テレビ東京 電通 電通キャスティングアンドエンタテインメント 東急エ一ジェンシー 東急レクリエーション 東京衣裳 東京現像所 東京テアトル 東京楽天地 東放学園映画専門学校 東北新社 トップコート トムス・エンタテインメント ドラゴンフライエンタテインメント 永瀬企画 中日本興業 名古屋テレビ放送 日活 日テレアックスオン ニッポン放送 日本アニメーション 日本映画製作者連盟 日本映画大学 日本映画放送 日本映像ソフト協会 日本国際映画著作権協会 日本出版販売 日本照明 日本大学芸術学部 日本テレビ放送網 日本動画協会 ノックアウト バカ・ザ・バッ力 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ パップ ハピネットファントム・スタジオ パル企画 阪急阪神ロジパートナーズ バンダイ バンダイナムコアーツ ぴあ BS朝日 ヒビノイマジニアリング ヒラタオフィス ファインエンターテイメント ファザーズコーポレーション ブースタープロジェクト フジテレビ フジパシフィックミュージック フラッグ プラネアール ブレス ブロードメディア プロジェクトドーン ポケット ポニーキャニオン ポリゴンマジック ホリプロ ボンズ 毎日放送 マンハッタンピープル 三葉興業 宮城テレビ放送 ムービーウォーカー 武蔵野興業 メイジャー メディアプルポ メモリーテック・ホールディングス 山田かつら ユース・プラニングセンター 公益財団法人ユニジャパン ヨコシネディーアイエー 吉本興業 読売新聞東京本社 読売テレビ放送 ラフグラフィックス ロボット ワーナーブラザースジャパン 和エンタテインメント A-Bridge AOIPro. BS日本 CBCテレビ Dolby Japan G-STAR.PRO GYAO GEMPartners GUM HJホールディングス lMAGlCA GROUP lMAGlCAエンタテインメントメディアサービス lVSテレビ制作 JALブランドコミュニケーション JokerFilms KADOKAWA LDH JAPAN MlRAI・PlCTURES・JAPAN NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン Netflix NHKエンタープライズ NKL PADMA PFF RobbyPictures SDP Softgarage TBSテレビ UNITEDPRODUCTIONS WOWOW WOWOWプラス |
日本アカデミー賞 | アカデミー賞 |
---|---|
2.4% | 6% |
高い評価を得ていたものの、日本アカデミー賞のノミネートから漏れた作品・人物の一覧です。
作品賞、監督賞、【俳優4部門】主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人賞(男優枠)、新人賞(女優枠)、アニメ賞、脚本賞、【技術部門】音楽賞、撮影賞、照明賞、録音賞、美術賞、編集賞
作品賞 |
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監督賞 |
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主演男優賞 |
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主演女優賞 |
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助演男優賞 |
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助演女優賞 |
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新人俳優賞(男優枠) |
---|
|
新人俳優賞(女優枠) |
---|
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アニメ賞 |
---|
|
脚本賞 |
---|
|
音楽賞 |
---|
|
撮影賞 |
---|
|
照明賞 |
---|
|
録音賞 |
---|
|
美術賞 |
---|
|
編集賞 |
---|
|
・さがす
・PLAN 75
・ケイコ 目を澄ませて
・さかなのこ
・余命10年
・ちょっと思い出しただけ
・LOVE LIFE
・流浪の月
・愛なのに
・ハケンアニメ!
・恋は光
作品名 | 説明 |
---|---|
「さがす」
(公開:2022年1月21日) 【動画】 <予告編> |
監督:片山慎三
配給:アスミック・エース 受賞歴・日本映画監督協会 新人賞・シネマジア映画祭(オランダ)最高賞(審査員賞) ・TAMA映画賞 新進監督賞(片山慎三)、男優賞(佐藤二朗)、新進女優賞(伊東蒼) ・報知映画賞 監督賞 ・ヨコハマ映画祭 作品賞6位 ・釜山国際映画祭 新人賞部門(ニューカレンツ)出品 ・ファンタスティック映画祭(米国)出品 独創的なサスペンス独創性あふれるストーリーや演出が絶賛された。骨太な超一級サスペンスとしての面白さも抜群。まさに作家性とエンタメ性を兼ね備えた秀作。貧困、自殺願望、介護などの社会テーマにも切り込む。リアルで説得力のあるキャラクター造形により、興味深い人間ドラマとしても味わい深い。2022年1月から公開され、ミニシアターランキングの実写邦画として4週連続1位となった。映画ファンだけでなく、ライトな層にも支持された。多数の評論家が「上半期ベスト」に選んだ。 片山監督は専門学校を卒業後、韓国ポン・ジュノ監督の助手を務めるなどして、現場経験を重ねてきた。その後、「岬の兄妹」(2018年)で監督としてデビューした。製作費わずか200万円の自主制作映画ながら、キネマ旬報ベストテンの12位に入った。日本映画プロフエッショナル大賞では3位だった。 今作は長編2作目。いわゆる「商業映画」は初めて。その異才ぶりがいかんな発揮された。 父親役の佐藤二朗キャスト陣の演技も見事。父親役の佐藤二朗は優れた存在感を発揮。緊張感とユーモアあふれる動作や言い回しで、観客の心を揺さぶる。娘役の伊東蒼(あおい)娘役の伊東蒼(あおい)も、見事なキャラづくりに成功している。あらすじ舞台は大阪の西成地区。2人暮らしの父娘が主人公。貧乏ながらも明るく暮らしている。だが、父親が突然失踪したことから、娘はクラスメイトの男子と共に、父親の捜索を開始する。彼女は工事現場で父親の名をかたる青年と遭遇するが、その男の正体は連続殺人事件の容疑者だった。 興行収入5500万円※ミニシアターランキング実写邦画4週連続1位 |
「PLAN 75」
(公開:2022年6月17日) 【配信:アマゾン】 |
監督:早川千絵
配給:ハピネットファントム 受賞歴・ 仏カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 新人監督賞次点(特別表彰)・TAMA映画賞 女優賞(倍賞千恵子)、新進男優賞(磯村勇斗)、新進女優賞(河合優実) ・ギリシア テッサロニキ国際映画祭【3冠】監督賞(早川千絵)、国際映画批評家連盟賞、人間の価値観賞 ・中国金鶏奨(きんけいしょう)観客部門 国際女優賞(倍賞千恵子) ・ヨコハマ映画祭 主演女優賞(倍賞千恵子)、助演女優賞(河合優実)、助演男優賞(磯村勇斗)、新人監督賞 ・アジア・フィルム・アワード 主演女優賞ノミネート(倍賞千恵子)、助演女優賞ノミネート(河合優実)、新人監督賞ノミネート ・シネマトゥデイ年間邦画1位 カンヌで表彰早川千絵監督による初めての長編の商業映画。仏カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品され、新人監督賞(カメラドール)の次点にあたる特別表彰(スペシャル・メンション)に選ばれた。2023年の米国アカデミー賞おける日本代表にもなった。じわりと3億円のヒット中規模の公開だったが、じわじわと客を呼び、興行収入3億円を突破した。とくにシニア層の観客が多かった。高齢者はコロナ禍で映画館から足が遠のいていたが、本作は呼び水の一つとなった。近未来の日本舞台は近未来の日本。少子高齢化が一段と進み、若い世代の負担が大きくなっている。そこで日本政府は、75歳以上であれば誰でも自ら死を選ぶことができる制度「プラン75」をスタートする。要するに高齢者の自殺を国家レベルで推奨し、とことんサポートする制度だ。この物語の設定自体が、一つの問題提起になっている。倍賞千恵子の繊細な演技主人公は78歳の女性。団地で一人暮らし。真面目で勤勉な人物である。ホテルの清掃員として働いていたが、高齢を理由に退職を強いられた。収入源がなくなり、住む場所も失いそうになる。この主人公を、国民的女優の倍賞千恵子が演じる。長年、松竹映画「男はつらいよ」シリーズでおなじみ。2021年の日アカで起きた「日アカ・水川あさみ事件」では、突如、主演女優賞ノミネートに担ぎ出されてしまった。 本作では、ベテランならではの名演を見せ、絶賛を浴びた。撮影時80歳。セリフで多くを語るのでなく、視線や繊細なしぐさだけで感情の揺れ動きを表現。たたずまい一つで凛とした強さを伝え、観客をうならせた。本人の提案によりノーメイクで臨んだという。 磯村勇斗の名演脇役の磯村勇斗の好演も光る。地方自治体の役所の現場で、プラン75を担当する公務員。高齢者に対して親切に接しながらも、プラン75の趣旨を遂行するべく、やんわりと圧力をかけてくる。役人らしい冷静で事務的な側面と、より人間的な側面を上手に表現している。「ヤクザと家族 The Family」でも優れた存在感を発揮したが、本作ではより多面的な人物造形に成功している。 そして河合優実もう一人の脇役である河合優実も高評価を得た。高齢者と向き合う電話オペレーターを演じた。死を選んだお年寄りにその日が来るまで会話でサポートするスタッフである。受話器を通した声だけで微妙な心情の変化や葛藤を表現した。興行収入3億円 |
「ケイコ 目を澄(す)ませて」
(公開:2022年12月16日) 【動画】 <予告編> |
監督:三宅唱(しょう)
配給:ハピネットファントム 受賞歴・キネマ旬報ベストテン【4冠】作品賞(日本映画1位)、主演女優賞(岸井ゆきの)、助演男優賞(三浦友和)、読者選出監督賞 ・毎日映画コンクール【5冠】作品賞、監督賞、主演女優賞(岸井ゆきの)、撮影賞、録音賞 ・高崎映画祭 作品賞&主演女優賞(岸井ゆきの) ・雑誌「映画芸術」年間ベスト1位 ・ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門ノミネート ・スペイン バレンシア国際映画祭ノミネート ・ベルギー ヘント国際映画祭ノミネート ・中条省平(日経新聞)年間邦画ベスト ・茶一郎(Youtube)年間邦画ベスト 耳の聞こえないボクサーの挑戦前年の「ドライブ・マイ・カー」に続き、日本の映画人たちの底力を世界に示した傑作。 耳の聞こえない女性ボクサーの挑戦と葛藤、そして周囲との触れ合いを追う日常生活劇。実在のボクサーの自伝が原案になっている。唯一無二の没入型シネマ派手な展開や過剰演出に頼ることなく、登場人物たちと誠実に向き合い、観客に生きる勇気を与える。 16ミリフィルム撮影による素朴で人間味漂うショットの連続と、静寂シーンの中で響く数々の「音」により、唯一無二の没入型シネマとなった。まさに研ぎ澄まされた日本的「引き算の美学」の好例。 海外でも高い評価を受け、世界中の映画祭から引っ張りだこになった。口コミで上映規模が拡大年末ぎりぎり(12月16日)の公開ながら、毎日映画コンクールで5冠を獲得するなど主な国内映画賞で圧勝。 主演・岸井ゆきのは壮絶な役作りにより、主演女優賞レースの筆頭候補に躍り出た。 カメラワークや音響など映画技術・アートの観点でも絶賛の的になった。小規模公開からスタートし、口コミの広がりによって規模が拡大された。 |
「さかなのこ」
(公開:2022年9月1日) |
監督:沖田隆
配給:東京テアトル 受賞歴・カナダ・ファンタジア国際映画祭出品・ヨコハマ映画祭 作品賞5位、助演男優賞(磯村勇斗) ・週刊文春ベストシネマ2022 邦画2位 ・松崎健夫(評論家)年間邦画ベスト ・LRちゃんねる年間1位 ・ジャガモンド斉藤 年間邦画1位 多幸感ドラマテレビでおなじみの魚類学者「さかなクン」の伝記的な物語。さかなクンの自叙伝を原作にしている。一人の風変わりな子供が、魚博士になるまでの姿を描く。笑いと多幸感にあふれる秀作として称賛された。 主人公を軸に、人と人の出会いや絆が優しいタッチで描写される。好きなことに熱中し、夢を追いかける人生への賛歌でもある。 メロドラマ的な演出に頼らず、シンプルな会話や表情で奥深い世界観へと導いてくれる。幅広い世代が感情移入しやすい貴重な一作。沖田修一監督の味わい深い映像表現や演出が、拍手喝采の的となった。 女優のんが男役で好演女優のんが「さかなクン」を演じた。浮世離れしたキャラクター造形に見事に成功し、作品の個性を一気に高めた。その優れた表現力が、極めて高い評価を集めた。のんは大手芸能事務所を退所して以来、在京テレビなどから冷遇されてきたが、「この世界の片隅に」「私をくいとめて」といった独立系映画で実力を発揮してきた。本年2月には「Ribbon」で監督デビューし、称賛された。 表現者として自らの信じた道を行く姿勢が、作品のキャラクターと重なり、説得力が増している。 アンサンブル・キャスト今作では本物のさかなクンも登場し、重要な役を演じる。脇役の一人一人が魅力的な個性を放っており、アンサンブル・キャストの秀逸ぶりも見どころ。磯村勇斗や柳楽優弥(やぎら・ゆうや)らの実力派が、作品を盛り上げる。興行収入2億5000万円(上映中)イオン系の映画館をメインとして公開された。当初は子供向けの宣伝が中心となった。子供向け作品としては大きなヒットにはならかったが、大人の間で評判が高まり、口コミが広がった。 その結果、イオン系での公開が終了した後も、独立系の映画館で長期にわたって上映されることとなった。 |
「余命10年」
(公開:2022年3月4日) |
監督:藤井道人
配給:ワーナー・ブラザース 藤井道人監督の新境地「新聞記者」で政治の裏側と女性ジャーナリストの孤独な闘い描き、2020年日本アカデミー賞の作品賞を受賞した藤井道人監督(36歳)。2021年の「ヤクザと家族 The Family」では暴力団の実像に迫った社会派だが、今回は恋愛映画に挑んだ。30億円の大ヒット2022年の邦画界は実写映画が不振となった。そうしたなか、本作は興行収入約30億円を稼ぎ、大ヒットとなった。原作はベストセラー原作は小坂流加(こさか・るか)の小説。余命宣告を受けながらも著した一作である。自費出版で発表され、SNSで人気が広まりベストセラーとなった。主演・小松菜奈に大絶賛の嵐小松菜奈と坂口健太郎の2人が好演。とりわけ、病気に苦しみながら葛藤する主人公を演じた小松菜奈が、大絶賛を浴びた。音楽も高評価主題歌も担当したRADWlMPS(ラッドウィンプス)が、実写映画では初めて劇伴を手掛けた。高い評価を得た。あらすじ20歳の女性が主人公。数万人にひとりという病気になり、余命が10年だと医師に宣告された。 もう恋はしないと決めていた彼女だったが、同窓会で再会した男性が自殺未遂をしたことをきっかけに急接近。彼への思いが徐々に募り、ひとり悩むことになる。興行収入29億7000万円 |
「ちょっと思い出しただけ」
(公開:2022年2月11日) |
監督:松居大悟
配給:東京テアトル 受賞歴・カナダ・ファンタジア国際映画祭カメラ・ルシダ部門最高賞・東京国際映画祭 観客賞 ・山路ふみ子 女優賞(伊藤沙莉) 男性ダンサーと女性タクシー運転手の6年間に及ぶ愛の軌跡を辿る。 オリジナル恋愛映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991年)から着想した尾崎世界観の楽曲に触発されたという松居大悟監督のオリジナル恋愛映画。6年間の「7月26日」破局にいたった男女の6年間の愛の軌跡を、各年の7月26日を遡って描く。舞台の照明スタッフとして働く男性(池松壮亮)と、コロナ禍の東京を流すタクシー運転手の女性(伊藤沙莉)の物語。興行収入2億円 |
「LOVE LIFE」
(公開:2022年9月5日) |
監督:深田晃司
配給:エレファントハウス 受賞歴・ベネチア国際映画祭コンペ出品・TAMA映画賞 作品賞 ・米フィラデルフィア映画祭作品賞ノミネート ・トロント国際映画祭 現代世界映画部門出品 超実力派の深田晃司監督の長編映画9作目。深田監督はキネ旬ベストの常連であり、「淵に立つ」(2016年)は3位、「よこがお」(2019年)は4位。「本気のしるし」(2020年)は5位だった。 本作はベネチア国際映画祭に出品された。 ろう者の俳優・砂田アトムが好演。淡々とした演技ながら、独特な空気感や人間味を醸し出す。 【あらすじ】団地で暮らす新婚夫婦が主人公。ある日突然悲劇に見舞われ、日常が大きく変わることになる。 |
「流浪(るろう)の月」
(公開:2022年5月13日) |
監督:李相日(リ・サンイル)
配給:ギャガ 制作会社:UNO-FILMS 受賞歴・日刊スポーツ 監督賞・TAMA映画賞 男優賞(松阪桃李)、女優賞(広瀬すず)、新進男優賞(横浜流星) ・報知映画賞 助演男優賞(横浜流星) あらすじ家内更紗(かないさらさ)(広瀬すず)は10歳の時、大学生の佐伯文(さえきふみ)(松阪桃李)と出会う。父を亡くし母に去られた更紗は親戚の家に住んでいたが、帰りたくない事情を抱えていた。文は更紗を自宅に招き、彼女が望むまま家に留め置く。「すごく自由だった。ちょっと引くほど伸び伸びしてた」と文が感じた更紗。母親の教条主義的な教育を受け、人知れぬ悩みを抱えていた文は更紗の奔放さに戸惑いながらも安らぎを感じていた。 一方、更紗は夕食をアイスクリームにすることを拒否しない文の寛容さに安心感を持った。互いの欠損を補うような生活は静かで穏やかな白い光で表現されている。 だが、それは長くは続かなかった。文は少女誘拐犯として逮捕され、15年の月日が流れた。そして2人は再び巡り合う。 興行収入7億5000万円 |
「愛なのに」
(公開:2022年2月25日) |
監督:城定秀夫
配給:SPOTTED PRODUCTIONS 受賞歴・第24回ウディネ・ファーイースト映画祭(イタリア)脚本賞今泉力哉&城定秀夫監督が、互いの脚本を提供し合ってR15のラブ・ストーリー2作を制作したプロジェクト。 このうち城定監督の『愛なのに』は、昔のバイト仲間の女性が忘れられない古書店店主(瀬戸康史)が、女子高生に結婚を申し込まれるコメディ。 興行収入1000万円 |
「ハケンアニメ!」
(公開:2022年5月20日) |
監督:吉野耕平
配給:東映 受賞歴・TAMA映画賞 作品賞商業的に失敗したが高評価大規模な予算を投じた作品だったが、当初の劇場公開では大コケとなってしまった。 最初の週末の興行収入ランキングで12位に終わった。しかし、鑑賞した人からの評価はたいへん高かった。とくに若者には評判が良かった。 アニメ業界の現場が描かれている。「お仕事映画」として魅力的。 直木賞作家、辻村深月の同名小説を実写映画化。アニメ業界で覇権を取るために、新人監督の瞳が、同じ時間帯に放送される天才監督、王子の作品との視聴率競争に臨む。 主演は瞳役の吉岡里帆と王子役の中村倫也。劇中アニメの制作にはProduction I.Gなどのプロダクションや有名クリエイターが参加。東映アニメーションが監修を手掛けた。 監督は「水曜日が消えた」(2020年)の吉野耕平。原作の辻村が企画&脚本の段階からアイデアを提供した。 興行収入1億8000万円 |
「恋は光」
(公開:2022年6月17日) |
監督:小林啓一
配給:ハピネットファントム 受賞歴・TAMA映画賞 新進女優賞、特別賞男女4人の軽快な会話劇「恋とは何か」を考察していく男女4人の大学生を描く。軽快でコミカルな恋愛・青春ストーリー。秋★枝(あきえだ)による同名コミックを、「ももいろそらを」の小林啓一監督が実写化した。テンポの良い会話劇が魅力的。神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか等の若手俳優陣のアンサンブル演技も見どころ。興行収入1000万円 |