2020年(第43回)の日本アカデミー賞の受賞結果の一覧です。
部門 | 受賞 |
---|---|
作品賞 | 「新聞記者」 |
主演男優賞 |
松坂桃李
「新聞記者」 |
主演女優賞 |
シム・ウンギョン
「新聞記者」 |
助演男優賞 |
吉澤亮
「キングダム」 |
助演女優賞 |
長澤まさみ
「キングダム」 |
2020年の作品賞は、国家権力の闇に迫るサスペンス映画「新聞記者」が受賞しました。 新聞記者は、主役のシム・ウンギョン(韓国)が主演女優賞、松坂桃李が主演男優賞を獲得。堂々の3冠に輝きました。 また、大ヒットした歴史アクション大作「キングダム」は、助演女優賞(長澤まさみ)、助演男優賞(吉沢亮)など最多4冠を手にしました。 最多ノミネートの「翔んで埼玉」は、主要部門では監督賞しか獲れませんでした。
Tweet2020年の日本アカデミー賞(日アカ)の作品賞には「蜜蜂(みつばち)と遠雷(えんらい)」「新聞記者」「キングダム」「翔んで埼玉」「閉鎖病棟―それぞれの朝―」がノミネートされました。 ノミネートの大半を東映、東宝ら大手映画会社の作品が占めました。 事前予想では、他の国内映画賞で高く評価された「蜜蜂と遠雷」(東宝)が最有力と見られていましたが、独立系スターサンズの「新聞記者」が見事に栄冠を手にしました。 新聞記者は、日本の現政権の不祥事がモチーフになっていることから、出演者の確保が難航するなど、苦労の末に製作されました。 「権力批判」という映画文化の大切な役割の一つを担った点が評価されたと見られます。 ノミネート段階で独立系の秀作をことごとく締め出した日アカの体質への批判が、最終投票では新聞記者の追い風となった可能性もあります。
もともと日本アカデミー賞は、他の国内の映画賞に比べて、東映、東宝、松竹の大手3社が断然有利で、独立系の配給会社の作品はノミネートされにくいです。 その理由は、投票権を持つ日本アカデミー賞協会の会員約4000人のうち約1000人を大手映画会社の社員が占めているためです(投票権者の内訳↓)。 このほかに系列企業も投票権を握っていると言われています。 大手の社員たちが組織票を投じることで、選考争いで優位に立てます。 米国のアカデミー賞の場合、映画製作において多大な実績をあげないと会員になれませんが、日本のアカデミー賞は大手映画会社に3年以上勤める社員なら簡単に入会できます。
実際、2020年の選考においても、他の映画賞で次々と輝かしい成績を出している「火口のふたり」(配給ファントム・フィルム)と「半世界」(配給キノフィルムズ)が、 全くノミネートされませんでした。 「火口のふたり」は、日本の映画賞で最も権威のあるキネマ旬報ベストテンで1位(作品賞)を受賞。 毎日映画コンクールでは最多となる8個のノミネートを獲得し、 ヨコハマ映画祭でも1位に選ばれるなど、極めて高い評価を得ています。 一方、「半世界」(稲垣吾郎主演)も、キネマ旬報ベストテンで読者投票1位、助演女優賞、脚本賞の3冠を達成。さらに、毎日映画コンクールで最多3部門の受賞に輝くなど、一般の映画ファンと専門家の両方から称賛されました。
このほか、輝かしい受賞歴を誇っている「宮本から君へ」(スターサンズ)も、日本アカデミー賞ではノミネートがゼロでした。 宮本から君へは、キネ旬ベストテンで主演男優賞(池松壮亮)を受賞。日刊スポーツ映画賞では監督賞と主演男優賞の2冠に輝き、ブルーリボン賞でも監督賞を受賞しました。
とりわけ、池松壮亮(そうすけ)が主演男優賞にノミネートすらされなかったのは、衝撃的でした。 主演男優賞のレースでは、池松壮亮がリードし、「新聞記者」の松坂桃李(とうり)が追う展開となっていました。 しかし、フタを開けてみると、池松は5人のノミネート枠から外され、かわりにGACKT(ガクト)が入りました。 GACKTは東映「翔んで埼玉」に出演。日アカ以外の主要な映画賞ではノミネートされていませんでした。 この年の東映のごり押しを象徴する出来事となりました。
池松壮亮 | GACKT(ガクト)
(東映「翔んで埼玉」) |
|
---|---|---|
キネ旬ベストテン | 受賞 | × |
ヨコハマ映画祭 | 受賞 | × |
日刊スポーツ映画大賞 | 受賞 | × |
毎日映画コンクール | ノミネート | × |
日本アカデミー賞 | × | ノミネート |
こうしたなか、埼玉など首都圏では商業的に成功したものの、映画賞での受賞歴は乏しかった東映の「翔んで埼玉」が、大半の部門でノミネートされました。 作品賞にとどまらず、俳優、監督、技術などほぼ全ての部門において、東映、松竹、東宝ら大手がノミネート枠を占拠しました。 不透明な選考過程への批判が強まるなか、独立系として唯一ノミネートに滑り込んだ労作「新聞記者」が、最後に価値ある大勝利を収めました。(アワード・ウォッチ編集部)
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部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
作品賞 |
「新聞記者」
(配給:スターサンズ、イオン) 監督:藤井道人 予告編→ Amazonビデオ→ 興行収入:5.5億円 |
■参考:キネマ旬報のベスト■
※歴代の作品賞→ |
主演男優賞 |
松坂桃李
(まつざか・とおり) 「新聞記者」 (配給:スターサンズ、イオン) 作品一覧→ ※松坂桃李は、超売れっ子俳優という地位に安住することなく、リスクの高い政治的な作品に挑んだ姿勢が高く評価されました。演技自体も説得力にあふれ、見事でした。2019年の助演男優賞に続く2年連続の最優秀賞となりました。 なお、2020年のノミネート選考では、国内の映画賞で連勝している池松壮亮(「宮本から君へ」)が候補から外れるという珍事が起きました。 |
■参考:キネ旬ベスト 1位: 池松壮亮(そうすけ) 「宮本から君へ」 (スターサンズ、角川) 2位: 成田凌 「カツベン!」 (東映) 3位: 松浦祐也 「岬の兄弟」 (プレシディオ) ※歴代の主演男優賞→ |
主演女優賞 |
シム・ウンギョン
「新聞記者」 (スターサンズ、イオン) 作品一覧→ ※韓国のシム・ウンギョンは、言葉のハードルを乗り越え国家権力と対峙する女性ジャーナリストの葛藤を静かに表現し、称賛されました。 |
■参考:キネ旬ベスト 1位: 瀧内公美 (たきうち・くみ) 「火口のふたり」 (ファントム・フィルム) 2位: 筒井真理子 「よこがお」 (角川) 3位: 前田敦子 「旅のおわり世界のはじまり」 (東京テアトル) ※歴代の主演女優賞→ |
助演男優賞 |
吉沢亮
「キングダム」 (東宝、ソニー) 作品一覧→ 歴史アクション。累計発行部数4000万部超の人気漫画を実写化し、興収56・9億円(メーカー発表)を記録した。吉沢亮は、原作イメージを裏切らない熱演で好評を得た。 激動が続く春秋戦国時代の中国・秦が舞台。天下の大将軍を夢見る戦災孤児の信(山崎賢人)と、彼の幼馴染みに生き写しで、弟のクーデターによって国を追われた後の始皇帝、えい政(吉沢)による戦いを描く。 春秋戦国時代の宮殿を再現したオープンセットのある中国、象山影視城で撮影を敢行。スケール感に満ちた映像も絶賛された。 |
■参考:キネマ旬報の受賞者■ 成田凌 「愛がなんだ」(エレファントハウス)、「さよならくちびる」(ギャガ)ほか 作品一覧→ ※歴代の助演男優賞→ |
助演女優賞 |
長澤まさみ
「キングダム」 (東宝、ソニー) 作品一覧→ |
■参考:キネマ旬報の受賞者■ 池脇千鶴 「半世界」(キノフィルムズ) 作品一覧→ ※歴代の助演女優賞→ |
監督賞 |
武内英樹 「翔んで埼玉」 (東映) 作品一覧→ |
■参考:キネマ旬報の受賞者■ 白石和彌 「ひとよ」(日活)、「凪(なぎ)待ち」(キノフィルムズ)、「麻雀放浪記2020」(東映) 作品一覧→ ※歴代の監督賞→ |
アニメ作品賞 |
「天気の子」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:東宝) |
※歴代のアニメ賞→ |
脚本賞 |
「翔んで埼玉」 (東映) 徳永友一 |
■参考:キネマ旬報の受賞者■ 阪本順治 「半世界」(キノフィルムズ) |
外国作品賞 |
「ジョーカー」 (公開:2019年10月) 予告編→ 字幕版(Amazon)→ 吹替版(Amazon)→ |
※歴代の外国作品賞→ |
音楽賞 |
「天気の子」 (東宝) ラッドウィンプス(RADWIMPS) 動画→ アルバム試聴(Amazon)→ |
歴代の受賞者→ |
撮影賞 |
「キングダム」 (東宝、ソニー) 河津太郎 |
|
美術賞 |
「キングダム」 (東宝、ソニー) 斎藤岩男 |
|
録音賞 |
「蜜蜂と遠雷」 (東宝) 久連石由文 |
|
照明賞 | 該当なし |
|
編集賞 |
「翔んで埼玉」 (東映) 河村信二 |
|
新人俳優賞 |
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2020年の日本アカデミー賞の作品別のノミネート数のランキングです。 毎日映画コンクールのノミネート数と比較しています。
日本アカデミー賞で最多ノミネートとなった「翔んで埼玉」と2番目に多かった「閉鎖病棟―それぞれの朝―」は、毎日映画コンクールではノミネートがゼロでした。 翔んで埼玉と閉鎖病棟はいずれも東映の作品です。 一方、毎日映画コンクールで「蜜蜂と遠雷」と並ぶ最多ノミネートだった「火口のふたり」は、 日本アカデミー賞ではノミネートがゼロでした。 火口のふたりは、ファントム・フィルムという独立系の小さい映画会社の作品です。
順位 | 日本アカデミー賞 | 毎日映画コンクール |
---|---|---|
1位 | 「翔んで埼玉」(12個)=東映 | 「火口のふたり」(8個)=ファントム・フィルム 「蜜蜂と遠雷」(8個)=東宝 |
2位 | 「閉鎖病棟―それぞれの朝―」(11個)=東映 | |
3位 | 「キングダム」(9個)=東宝、ソニー | 「半世界」(7個)=キノフィルムズ |
4位 | 「カツベン!」(7個)=東映 | 「カツベン!」(5個)=東映
「ひとよ」(5個)=日活 |
5位 | 「新聞記者」(6個)=スターサンズ、イオン
「蜜蜂と遠雷」(6個)=東宝 |
|
6位 | 「宮本から君へ」(4個)=スターサンズ、KADOKAWA |
毎日映画コンクールは、終戦直後の1946年に創設された歴史のある賞です。 映画の専門家や評論家が厳正な審査をしながら選考を進めるアワードとして知られています。 日本の映画賞としては「キネマ旬報ベストテン」の次に権威があると言われています。
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賞 | 作品賞 | 監督賞 | 主演 | 助演 |
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キネ旬ベストテン | 火口のふたり | 白石和彌 「ひとよ」「凪待ち(なぎまち)」「麻雀放浪記2020」 |
【男優】 池松壮亮「宮本から君へ」 【女優】 瀧内公美「火口のふたり」 |
【男優】 成田凌「愛がなんだ」「さよならくちびる」 ほか 【女優】 池脇千鶴「半世界」 |
毎日映画コンクール | 蜜蜂と遠雷 ※次点は「新聞記者」 |
石川慶「蜜蜂と遠雷」 |
【男優】 成田凌「カツベン!」 【女優】 シム・ウンギョン「新聞記者」 |
【男優】 吉澤健「凪待ち(なぎまち)」 【女優】 池脇千鶴「半世界」 |
ヨコハマ映画祭 | 火口のふたり |
今泉力哉「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」 石川慶「蜜蜂と遠雷」 |
【男優】 池松壮亮「宮本から君へ」 【女優】 門脇麦「さよならくちびる」 小松菜奈「さよならくちびる」 |
【男優】 成田凌「さよならくちびる」「愛がなんだ」 【女優】 池脇千鶴「半世界」 |
日刊スポーツ映画大賞 | 新聞記者 | 真利子哲也「宮本から君へ」 |
【男優】 池松壮亮「宮本から君へ」 【女優】 松岡茉優「蜜蜂と遠雷」 |
【男優】 渋川清彦「半世界」「WE ARE LITTLE ZOMBIES」「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」 【女優】 市川実日子「お父さん、チビがいなくなりました」「よこがお」 |
報知映画賞 | 蜜蜂と遠雷 | 佐藤信介「キングダム」 |
【男優】 中井貴一「記憶にございません!」 【女優】 長澤まさみ「コンフィデンスマンJP ロマンス編」「マスカレード・ホテル」 |
【男優】 成田凌「チワワちゃん」「愛がなんだ」「さよならくちびる」 【女優】 小松菜奈「来る」「閉鎖病棟-それぞれの朝-」 |
高崎映画祭 | 嵐電(らんでん) | 真利子哲也「宮本から君へ」
常盤司郎「最初の晩餐」 |
【男優】 稲垣吾郎「半世界」 【女優】 シム・ウンギョン「ブルーアワーにぶっ飛ばす」 夏帆「ブルーアワーにぶっ飛ばす」 |
【男優】 窪塚洋介「最初の晩餐」 【女優】 斉藤由貴「最初の晩餐」 |
TAMA映画賞 | 嵐電 長いお別れ |
【男優】 山﨑努、井浦新 【女優】 蒼井優、前田敦子 |
||
山路ふみ子映画賞 | 蜜蜂と遠雷(石川慶監督) |
【女優】 前田敦子 |
||
ブルーリボン賞 | 翔んで埼玉 | 真利子哲也「宮本から君へ」 |
【男優】 中井貴一「記憶にございません!」 【女優】 長澤まさみ「コンフィデンスマンJP―ロマンス編―」 |
【男優】 吉沢亮「キングダム」 【女優】 MEGUMI「台風家族」「ひとよ」 |
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順位 | 作品名 |
---|---|
1 | 「火口のふたり(かこうのふたり)」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:ファントム・フィルム) |
2 | 「半世界」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:キノフィルムズ) |
3 | 「宮本から君へ」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:スターサンズ、KADOKAWA) |
4 | 「よこがお」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:KADOKAWA) |
5 | 「蜜蜂と遠雷(みつばちとえんらい)」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:東宝) |
※詳しくは、2月5日発売の雑誌「キネマ旬報 ベストテン特別号」に掲載されています。
順位 | 作品名 |
---|---|
1 | 「半世界」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:キノフィルムズ) |
2 |
「凪待ち(なぎまち)」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:キノフィルムズ) |
3 | 「新聞記者」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:スターサンズ、イオン) |
4 | 「ひとよ」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:日活) |
5 | 「天気の子」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:東宝) |
※詳しくは、2月5日発売の雑誌「キネマ旬報 ベストテン特別号」に掲載されています。
順位 | 作品名 |
---|---|
1 | 「火口のふたり(かこうのふたり)」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:ファントム・フィルム) |
2 | 「蜜蜂と遠雷(みつばちとえんらい)」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:東宝) |
3 | 「愛がなんだ」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:エレファントハウス) |
4 | 「宮本から君へ」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:スターサンズ、KADOKAWA) |
5 | 「半世界」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:キノフィルムズ) |
6 | 「新聞記者」
予告編→ Amazon→ (配給:スターサンズ、イオン) |
7 | 「ひとよ」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:日活) |
8 | 「岬の兄妹」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:プレシディオ) |
9 | 「よこがお」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:KADOKAWA) |
10 | 「さよならくちびる」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:ギャガ) |
次点 | 「凪待ち(なぎまち)」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:キノフィルムズ) |
季刊雑誌「映画芸術」選出の「2019年日本映画ベスト」です。
順位 | 作品名 |
---|---|
1 | 「火口のふたり(かこうのふたり)」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:ファントム・フィルム) |
2 | 「半世界」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:キノフィルムズ) |
3 | 「宮本から君へ」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:スターサンズ、KADOKAWA) |
4 | 「嵐電」(らんでん)
予告編→ Amazonビデオ→ U-NEXT→ (配給:ミグラントバーズ、マジックアワー) |
5 | 「よこがお」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:KADOKAWA) |
※出典:雑誌「映画芸術 2020年2月号」
日本アカデミー賞の作品賞にノミネートされた映画の「キネマ旬報ベストテン」でのランキングです。
作品名 | 順位 |
---|---|
蜜蜂と遠雷 | 5位 |
新聞記者 | 11位 |
閉鎖病棟―それぞれの朝― | 24位 |
翔んで埼玉 | 35位 |
キングダム | 83位 |
※出典:雑誌「キネマ旬報 ベストテン特別号」
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国際的なピアノコンクールを舞台に、 4人の才能あふれるピアニストの姿を描く。 クラシック演奏の世界に正面から挑んだ本格的な音楽映画。 150万部を超えるベストセラーとなった同名の小説(作・恩田陸)を映画化した。 公開日は2019年10月4日。
2020年の邦画の中で、トップの高評価を得た。
ピアニストたちの心情や葛藤が巧みに描写されている。
それを実現した新鮮で美しい映像表現が称賛された。
ピアノの演奏シーンや音楽のクオリティの高さも好評を博した。
「映像化は不可能」とも言われた小説だったが、あえて実写化に挑戦。
独創性あふれるアプローチで、2時間の作品にまとめあげた。
役者陣の演技も好評を博した。
ただ、主要キャストの中で、斉藤由貴の演技は評判があまり良くなかった。残念ながら緊張感やリアリティが感じられないセリフや表情。英語のセリフも不自然だった。
若手ピアニストの登竜門とされ、世界のピアノ界からも注目を集めている「芳ケ江国際ピアノコンクール」。 10回目となる大会に、7年前に表舞台から去った元・天才少女の亜夜(松岡茉優)が出場する。 そして、アメリカの一流音楽大学に在席し、期待の新生として人気を集めるマサル(森崎ウィン)も参加。 さらに、亡きピアノの巨匠の推薦状を持って現れた謎の天才少年(鈴鹿央士)が、破壊力のある演奏を見せる。 並み居る出場者たちの中で、音楽の神様に愛され、最後に勝つのは誰か-。
石川慶監督は1977年生まれ(映画公開時点で42歳)。
長編映画は2作目となる。
1作目の「愚行録」(Amazon→)は高い評価を得た。
本作では、自ら脚本と編集も手掛けた。
原作を尊重したうえで、映像として独自の表現を目指したという。
愛知県豊橋市出身。東北大学(物理学科)を卒業後、東欧ポーランドの国立映画大学で映画製作を学んだ。
本作では、大学時代の仲間だったポーランド人カメラマンと組んだ。演奏シーンを360度撮影するなど、斬新なカメラワークも目を引く。
原作は、超人気の女性作家、恩田陸(おんだ・りく)の小説。 2016年に発刊され、ベストセラーとなった。 「直木賞」と「本屋大賞」をダブル受賞した。
登場人物 | 役者 | ピアノ演奏者 |
---|---|---|
栄伝亜夜 (えいでん・あや) 日本代表。「天才少女」として世界のピアノ界の脚光を浴びたが、 あることがきっかけで、心に傷を負い、表舞台から去っていた。 |
松岡茉優 (まつおか・まゆ) 「万引き家族」の脇役(主人公の妹)などで知られる女優。 本作で主演女優賞にノミネートされた。 |
河村尚子 (かわむら・ひさこ) 映画の演奏アルバム(Amazon)→ |
風間塵 (かざま・じん) 日本出身で、フランス在住。16歳。 父親がミツバチを飼育する「養蜂(ようほう)」の仕事を営んでいる。 麦わら帽子をかぶっている。 ピアノ界では全く無名の存在だったが、 巨匠ホフマンに見いだされ、突如、コンクールにすい星のごとくあらわれた。 |
鈴鹿央士 (すずか・おうじ) 本作でデビューした新人俳優。映画のエキストラに参加しているところを、女優・広瀬すずに見いだされ、スカウトされた。 本作の演技が絶賛され、新人俳優賞を受賞した。 |
藤田真央 (ふじた・まお) 本物の若き天才ピアニスト。 映画の演奏アルバム(Amazon)→ |
マサル・カルロス
日本出身で、米ニューヨークの名門音楽大学ジュリアードに留学中。 すでにプロとして活動している。 甘いルックス。「王子」と呼ばれている。 栄伝亜夜と幼なじみ。 |
森崎ウィン
ミャンマー出身で、小学4年生から日本在住。美しい英語を話す。スピルバーグ監督のSF映画「レディ・プレイヤー1」にも出演した。世界に通用するイケメン。 |
金子三勇士 (かねこ・みゆじ) 映画の演奏アルバム(Amazon)→ |
高島明石
田舎のピアノ店に勤務するサラリーマン。 妻、息子と暮らすお父さんでもある。 「生活者の音楽」を掲げる。 コンクールの年齢制限ぎりぎりの28歳。 「これでダメならピアノをやめる」という思いで臨む。 |
松坂桃李 (まつざか・とおり) 日本を代表する第一線の俳優。「孤狼の血」(2018年)の助演男優として、キネマ旬報や日アカなどの映画賞を総なめにした。 さらに、2020年には「新聞記者」で日アカの主演男優賞を受賞した。 |
福間洸太朗 (ふくま・こうたろう) 映画の演奏アルバム(Amazon)→ |
順位 | 題名 | 興行収入 |
---|---|---|
1 | キングダム | 57.3億円 |
2 | 翔んで埼玉 | 37.6億円 |
3 | 蜜蜂と遠雷
(説明) |
9.0億円 |
4 | 新聞記者 | 5.5億円 |
5 | 閉鎖病棟 -それぞれの朝- | 3.9億円 |
順位 | 題名 | 興行収入 |
---|---|---|
1 |
「天気の子」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:東宝) |
140.6億円 |
2 | アナと雪の女王2 | 127.8億円 |
3 | アラジン | 121.6億円 |
4 | トイ・ストーリー4 | 100億円 |
5 | 「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」
予告編→ Amazon→ (配給:東宝) |
93.7億円 |
6 | スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け | 67.5億円 |
7 | ライオン・キング | 66.7億円 |
8 | アベンジャーズ/エンドゲーム | 61.3億円 |
9 |
「キングダム」
予告編→ Amazonビデオ→ (配給:東宝、ソニー) |
57.3億円 |
10 | 「ワンピース・スタンピード(ONE PIECE STAMPEDE)」
予告編→ Amazonビデオ→ ワンピース映画一覧 (配給:東映) |
55.5億円 |
日本アカデミー賞の選考において、 投票ができる人(有権者)の人数と内訳です。 主催者の「日本アカデミー賞協会」の会員になると、投票の権利を持つことができます。
有権者の総数 | 3,959人 |
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所属・職業 (所属する会社) |
人数 |
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東映、東宝、松竹、KADOKAWAの4社 =日本映画製作者連盟(通称「映連」)を構成する大手映画配給会社 |
985人 |
俳優、マネージャー | 132人 |
監督 | 117人 |
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他の映画賞にノミネートされたものの、日本アカデミー賞のノミネートから漏れた作品・人物の一覧です。 <有力>と書かれているのは、アワード・ウォッチ編集部の事前予想でノミネートを有力視していた候補者です。
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