ノミネート予想一覧

部門 受賞 ノミネート
作品賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定

■■↓有力作品↓■■

  • 朝が来る
     予告編→
    (配給:キノフィルムズ)
    (公開:2020年10月23日)
    ※カンヌ国際映画祭の公式選出作品
    ※米アカデミー賞2021の日本代表
  • 劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン
     予告編→
    (配給:松竹/製作:京アニ)
    (公開:2020年9月18日)
  • ミッドナイトスワン
    (配給:キノフィルムズ)
    (公開:2020年9月25日)
     予告編→
  • スパイの妻
    (配給:ビターズ・エンド)
    (公開:2020年10月16日)
     予告編→
    ※ベネチア映画祭の監督賞
  • 私をくいとめて
    (配給:日活)
    (公開:2020年12月18日)
     予告編→
    ※東京国際映画祭の観客賞
  • ラストレター
    (配給:東宝)
    (公開:2020年1月17日)
     予告編→
     動画配信(Amazon)→
    ※TAMA映画賞の作品賞
  • 海辺の映画館―キネマの玉手箱
    (配給:アスミック・エース)
    (公開:2020年7月31日)
     予告編→
    ※TAMA映画賞の作品賞

 ※歴代の作品賞→
アニメ作品賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定

■■↓高い評価を得ている作品↓■■

  • 劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン
     予告編→
    (配給:松竹/製作:京アニ)
    (公開:2020年9月18日)
  • 鬼滅の刃(きめつのやいば)無限列車編
     予告編→
    (配給:東宝、アニプレックス/製作:ユーフォーテーブル)
    (公開:2020年10月16日)

 ※歴代のアニメ賞→
主演男優賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定

■■↓高い評価を得ている演技↓■■

  • 草彅剛(くさなぎ・つよし)
    ミッドナイトスワン」(キノフィルムズ)
     作品一覧→


 ※歴代の受賞者→
主演女優賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定

■■↓高い評価を得ている演技↓■■

  • 蒼井優(あおい・ゆう)
    スパイの妻」(ビターズ・エンド)
     作品一覧→
  • 永作博美(ながさく・ひろみ)
    朝が来る」(キノフィルムズ)
  • 蒔田彩珠(まきた・あじゅ)
    朝が来る」(キノフィルムズ)


 ※歴代の受賞者→
助演男優賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定

 ※歴代の受賞者→
助演女優賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定

■■↓高い評価を得ている演技↓■■

  • 服部樹咲(はっとり・みさき)
    ミッドナイトスワン」(キノフィルムズ)
  • 浅田美代子(あさだ・みよこ)
    朝が来る」(キノフィルムズ)


 ※歴代の受賞者→
新人賞 2021年1月ごろ発表予定

■■↓予想される顔ぶれ↓■■

  • 服部樹咲(はっとり・みさき)
    ミッドナイトスワン」(キノフィルムズ)
監督賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定

■■↓高い評価を得ている監督↓■■

  • 黒沢清
    「スパイの妻」(ビターズ・エンド)
     作品一覧→
  • 河瀨直美
    「朝が来る」(キノフィルムズ)
  • 内田英治
    「ミッドナイトスワン」(キノフィルムズ)


 ※歴代の受賞者→
脚本賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定
外国作品賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定
音楽賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定
撮影賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定
美術賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定
録音賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定
照明賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定
編集賞 2021年3月19日(金)の夜に発表 2021年1月ごろ発表予定

有力映画のレビューランキング(得点表)

2021年の日本アカデミー賞レースの有力映画のレビューランキング(得点表)です。2020年11月12日時点。 「キネノート(キネマ旬報)」「映画.com」「フィルマークス」のレビュー(評点)の平均点です。

<主要映画サイトにおける有力作品のレビュー得点>
作品名 レビューサイトの平均点
(キネノート、映画.com、フィルマークス)
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 4.34
「ミッドナイトスワン」 4.16
「鬼滅の刃(きめつのやいば)無限列車編」 4.12
「本気のしるし 劇場版」
 ※日アカの選考対象外
4.08
「朝が来る」 4.05
「浅田家!」 3.95
「海辺の映画館―キネマの玉手箱」 3.84
「ラストレター」 3.84
「アイヌモシリ」 3.82
「初恋」 3.78
「スパイの妻」 3.73
「糸」 3.72
参考(2020年の作品賞ノミネート)
「新聞記者」 3.93
「翔んで埼玉」 3.88

作品賞のノミネート候補

「朝が来る」

河瀬直美監督の秀作

河瀬直美監督。河瀬監督は、カンヌ国際映画祭など海外の映画賞で多くの受賞歴がある。1990年代から活躍。近年では「光」(2017年)や「あん」(2015年)が高い評価を得た。

原作はフィクション小説

原作は、小説家・辻村深月(つじむら・みづき)のフィクション小説(2015年出版)。2016年にはテレビドラマ(全8話、東海テレビ製作)にもなっている。

「不妊」「養子」「家族」がテーマ

主人公は、子供がなかなかできない夫婦。そして、予期せぬ妊娠をしてしまった中学生の少女。
夫婦は、男性不妊の治療などに取り組んだあと、「特別養子縁」という制度を知った。NPO団体の仲介で、男の子の赤ん坊を養子として迎え入れた。「朝斗(あさと)」という名前をつけた。それから6年。「生みの母親」を名乗る女性が突如現れ、「子供を返して欲しい」と要求される。この人物は一体何者なのか――?

ミステリー要素も

社会性のあるドラマになっている。「子供を授かるということ、育てるといこと」の意義を問いかける。ミステリーの要素もあり、ハラハラもする。エンドロールの最後の最後まで見ることが絶対オススメ。

演出や映像美

さまざまな観点から称賛を浴びた。その一つが演出や映像美。河瀬監督ならではの柔らかい映像が特徴になっている。光や影が巧みに取り込まれている。

感情を静かに表現

また、登場人物の悩みや悲しみ、そして喜びを、それぞれのキャラクターに寄り添いながら静かに表現している。

ドキュメンタリー的な手法を取り入れ、リアルに

ドキュメンタリー的な手法がふんだんに使われている。それが劇の中に見事に融合されている。現実味があふれている。養子縁組の中身も教えてくれる。

演技

役者陣の演技も高い評価を得た。主な出演者は以下の通り。

夫婦

妻:永作博美(ながさく・ひろみ) 夫:井浦新(いうら・あらた)

少女

蒔田彩珠(まきた・あじゅ)

特別養子縁組を支援する団体

浅田美代子

受賞歴

※カンヌ国際映画祭の公式選出作品
※米アカデミー賞2021の国際映画賞の日本代表


「スパイの妻」

戦争直前の軍国主義下の日本において、恐ろしい国家機密を握ってしまった会社経営者と、その妻の物語。スリリングな夫婦劇。黒沢清監督によるオリジナル・ストーリー。ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞した。

陸軍による非人道的な実験

舞台は1940年の神戸。太平洋戦争が近づき、日本では軍国主義に基づく統制が強まっていた。主人公は、貿易会社の青年社長と、その妻。この青年社長が仕事で中国・満州を訪れた際、日本陸軍の研究施設において非人道的な実験が行われていることを知る。それは日本政府にとって最重要の国家機密だった。青年社長は、この非道な行為を国際政治の場で告発しようと企てる。妻は、そんな夫の言動に戸惑う。

価値観の揺らぎ

主人公の夫婦はそれまで裕福で幸福そうな生活を送っていた。しかし、軍国ファシズムの異常ぶりに直面し、それまでの価値観が揺らいでいく。

731部隊(通称・石井部隊)を想起

日本の陸軍に実在していた「731部隊(通称・石井部隊)」の人体実験をめぐるエピソードを想起させる。

蒼井優が主演女優賞ノミネート有力

妻役を蒼井優(あおい・ゆう)が演じる。夫役は高橋一生(たかはし・いっせい)。いずれも優れた演技ぶりが称賛されている。蒼井優は日本アカデミー賞の主演女優賞ノミネートが有力。また、東出昌大(ひがしで・まさひろ)が、民間人を取り締まる憲兵の役で好演している。

もともとは、NHKのテレビ番組用に製作された。超高精細の8K映像で撮影した。テレビ版を映画版に編集した。

受賞歴

2020年ベネチア国際映画祭の監督賞(銀獅子賞)


ミッドナイトスワン

独立系の中規模上映の作品ながら、ロングヒット

独立系の中規模上映の作品ながら、ロングヒットした。 興行収入は推計6億円。 リピーターも多かった。

体は男性、心は女性

肉体的には男性として生まれたが、内面は女性の人物が主人公。 いわゆるトランスジェンダーだ。 この主人公が、親戚の少女を一時的にあずかる。 それによって母性が目覚めていく、というストーリー。

主演は元スマップの草なぎ剛

主演は元スマップの草なぎ剛。 男として生まれながら、女として生きる道を選んだ中年のトランスジェンダーを演じる。

虐待されてきた少女との出会い

主人公の凪咲(なぎさ)は、 東京・新宿のゲイ系ショーパブでホステスとして働いている。 ある日、故郷・広島の家族から電話がかかってくる。 親戚の少女が育児放棄の状態になっており、 その娘を一時的に家であずかってほしい、というのだ。 上京してきた少女に対して、最初は冷たくあしらっていた。 まだ少女も心に傷を負っており、反抗的な態度を見せる。 しかし、凪咲(なぎさ)はいつしか母親のような想いを抱き始める。

主演男優賞が有力

草なぎ剛は、もともと演技力に定評があった。 今回は俳優としてのキャリアの中でも最高の出来との声も多い。 演技に説得力があり、見る側が感情移入しやすい。 主演男優賞ノミネートの有力候補と見られている。

少女役を演じた女優・服部樹咲(みさき)は新人賞が有力

少女役を演じた服部樹咲(みさき)は新人女優だ。 オーディションで1000人ほどの候補者の中から選ばれた。 世界レベルのバレエ技術を持っている。 新人賞の有力候補だ。

オリジナル脚本

オリジナル脚本である。 内田英治監督が自ら脚本を書き上げた。 バレエの青春ものと、トランスジェンダーという社会的なヒューマンドラマをミックスした。 脚本執筆にあたって、多くのトランスジェンダーに取材したという。


アニメ作品賞のノミネート候補

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、京都アニメーション(京アニ)製作の映画。 殺りく兵士から手紙の代筆屋に転身した少女をめぐる「愛と成長」の物語である。 繊細な筆致で描かれた感動のラブ・ストーリー。 京アニらしい高い品質。 2020年9月18日の公開以来、大絶賛の嵐となっている。

完全な新作

2018年のテレビ番組の映画化である。しかし、劇場版は完全な新作だ。 主人公ヴァイオレットの運命的な恋愛の行方にスポットをあてている。

テレビ見てなくても楽しめる

物語の時系列としては、テレビ版の後の世界を描いている。 しかし、テレビ版を見たことがなくても、十分に楽しめる。 事前の知識がなくても大丈夫。

放火殺人事件

2019年7月の京アニ放火殺人事件では、36人の命が奪われた。 これによって、本作の製作も遅れ、当初2020年1月10日の公開予定が延期になった。その後、コロナウイルスで再び延期になっていた。 本作のエンドロールでは、放火の犠牲となった美術監督の渡邊美希子さん(享年35歳)や小物設定の高橋博行さん(享年48歳)らも名を連ねている。 戦後最悪の殺人事件という惨事に見舞われながら、完成を遂げた渾身の一作だ。 京都の映画館での舞台挨拶で、石立太一監督は「今回、ここに立てていることが夢みたい。完成できるか分からなかったが、今やれることを全力で込めようと京アニ全てのスタッフが頑張った」と語った。

コロナで再延期

壮大なラブストーリーである。まさに「愛」がテーマ。涙あふれる感動物語。絵も美しい。人物だけでなく、風景などの描写も見事。

心理描写

登場人物の心理や感情の動きを繊細に描く表現が特徴的である。 テレビ番組でも評価が高かったが、劇場版ではさらに磨かれた。 テレビよりもさらにドラマチック。

美しい映像

100年ほどの前の時代が舞台となっている。 緻密な風景の描写は、 芸術的な美しさに満ちている。景色が壮大で、劇場版らしさが出ている。

「言葉」の重み

手紙に綴られる言葉や、セリフの一言一言に重み、深みがある。 人間らしい温かみがあふれている。

内容

題名の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、主人公の名前である。 女性だ。 彼女は、孤児だった。 裕福な軍人の一族にひきとられ、兵士として育てられた。 その後、戦場で活躍した。

戦争が終結し、兵士としての役目は終わった。 今度は、手紙の代筆業の仕事に従事することになった。

戦うためだけに育てられた彼女は、 愛というものを知らなかった。 しかし、ギルベルト少佐と出会ってから言葉を覚え、 やがて人間らしい感情を抱くようになった。 今は郵便局において、手紙を代筆する仕事をしている。 この仕事は、通称「自動手記人形(ドール)」と呼ばれていた。 代筆の仕事を通して、 さまざまな愛のかたちを知るようになる。

テレビと劇場版の違い

ヴァイオレット本人の「愛」

劇場版は、ヴァイオレット本人の「愛」の行方に、スポットが当てられている。 ギルベルト少佐が戦場で別れる際に告げた「愛している」の意味を、ヴァイオレットが探し求める物語となっている。

超一流の代筆屋

テレビ版では、ヴァイオレットが立派な代筆屋さんになる過程が描かれていた。 劇場版では、すでに超一流の代筆屋さんとして絶大な評価を確立しているヴァイオレットの活躍を見ることができる。

テレビ版はネトフリで配信

テレビ版は、ネットフリックス(Netflix)でも動画配信されている。

大ヒット

事前の予想をしのぐ大ヒットとなった。良好な興行成績を記録。しかも、それが長く続いた。

高レビュー・とても良い評判

各種のレビューサイトで高得点を獲得した。 とても評判が良い。

クランチロールアニメアワードで作品賞を受賞

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは海外のアニメファンからも高い評価を得ている。 2019年のクランチロールアニメアワードで、テレビ版がアニメ作品賞を受賞した。


「鬼滅の刃(きめつのやいば)無限列車編」

2020年の映画界において、ダントツで最大のヒット作になった。 国内歴代トップ5に入る興行収入を記録した。 新型コロナウイルスで極度の不振に陥っていたシネコン業界にとって救世主的な存在となった。 主題歌や原作漫画もセールスを伸ばし、映画界だけでなく、エンタメ業界全体を押し上げる貢献を果たした。

大正時代の舞台にした人間と鬼の戦いを描く。 人が鬼に食われると、その人も鬼になってしまうという「ゾンビ映画」である。

主人公は少年。 家族を鬼に殺された。 唯一生き残った妹も、鬼に食われて鬼になってしまった。 少年は、鬼たちを征伐すべく、 必死で武術を習った。 そして、晴れて鬼退治のグループのメンバーになった。

本作(映画版)では、鬼が出没している蒸気機関車(「無限列車」という名前がついている)に主人公が乗り込む。 主人公は仲間とともに、乗客の命を守るべく、鬼と壮絶な戦闘を繰り広げる。

テレビ版の続き

映画版は、テレビ版の続きとなる。 テレビ版(シーズン1)は2019年に放送され、大好評を博した。 「Netflix(ネットフリックス)」でも配信され、中国や欧米など海外でも人気を博した。 雑誌「アニメージュ」の読者が選ぶ2019年の「アニメグランプリ」にも選ばれた。

最高クオリティの作画と感動ストーリー

映画版は、テレビよりもさらにスケールをアップし、最高クオリティの作画・作劇と感動ストーリーで高い評価を得た。

制作会社は、ユーフォーテーブル(Ufotable)。 配給会社のアニプレックスは、ソニー・ミュージックの子会社。

原作

原作は、少年ジャンプに連載されていた漫画「鬼滅の刃(きめつのやいば)」。 作者は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)。 1989年生まれ。福岡出身。 2014年に、24歳でデビューした。 2016年から「鬼滅の刃」の連載を始めた。 2020年5月に連載を終えた。 2020年12月、最終刊となる23巻が発売。発行部数が累計1億部を突破している。

テレビが火をつけた

テレビ版の放送が開始された2019年4月の時点では、 累計発行部数は350万部だった。 それが、アニメ放送が終了する9月末には、 1200万部に伸びた。 その後、さらに爆発的な売れ行きとなる。 2020年2月に4000万部へと一気に増えた。