2021年(第44回)の日本アカデミー賞のノミネート予想の一覧です。 「朝が来る」(河瀨直美監督)、「ミッドナイトスワン」(草彅剛主演)、「スパイの妻」(黒沢清監督)、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(京アニ)などのノミネートが有力視されています。 なお、映画ファンによるレビューで本年度トップ級の高い評価を得ている「37セカンズ」と「本気のしるし 劇場版」は、日本アカデミー賞の選考の対象外になっています。
受賞結果は2021年3月19日(金)夜の授賞式で発表されます。
ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
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作品賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓有力作品↓■■
※歴代の作品賞→ |
アニメ作品賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている作品↓■■
※歴代のアニメ賞→ |
主演男優賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている演技↓■■
※歴代の受賞者→ |
主演女優賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている演技↓■■
※歴代の受賞者→ |
助演男優賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている演技↓■■
※歴代の受賞者→ |
助演女優賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている演技↓■■
※歴代の受賞者→ |
監督賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている監督↓■■
※歴代の受賞者→ |
新人俳優賞 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている演技↓■■
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脚本賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている脚本↓■■
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外国作品賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓有力作品↓■■
※歴代の外国作品賞→ |
撮影賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている撮影↓■■
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音楽賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高く評価されている音楽↓■■
歴代の受賞者→ |
美術賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている美術↓■■
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録音賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 |
2021年1月ごろ発表予定
■■↓高い評価を得ている録音↓■■
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照明賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 | 2021年1月ごろ発表予定 |
編集賞 | 2021年3月19日(金)の夜に発表 | 2021年1月ごろ発表予定 |
ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
2021年の日本アカデミー賞レースの有力映画のレビューランキング(得点表)です。2020年12月20日時点。 「キネノート(キネマ旬報)」「映画.com」「フィルマークス」のレビュー(評点)の平均点です。 媒体としての実績・歴史・信頼度等をふまえ、キネノートは1.5倍、映画.comは1倍、フィルマークスは0.5倍の傾斜配分方式を採用しています。
作品名 | レビューサイトの平均点 (キネノート、映画.com、フィルマークス) |
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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
(アニメ) |
4.305 |
「37セカンズ」
※日アカの選考対象外 ※ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で最高賞(観客賞)と国際アートシアター連盟賞をダブル受賞 ネトフリ配信→ |
4.129 |
「ミッドナイトスワン」 | 4.125 |
「本気のしるし 劇場版」
※日アカの選考対象外 |
4.101 |
「朝が来る」 | 4.070 |
「アンダードッグ 後編」 | 4.059 |
「ドロステのはてで僕ら」 | 4.052 |
「鬼滅の刃(きめつのやいば)無限列車編」
(アニメ) |
4.032 |
「Fates/Stay Night [Heaven's Feel] 第3章 Spring Song」
(アニメ) |
4.021 |
「アンダードッグ 前編」 | 3.997 |
「アルプススタンドのはしの方」 | 3.990 |
「なぜ君は総理大臣になれないのか」
※日アカの選考対象外(ドキュメンタリー) |
3.990 |
「浅田家!」 | 3.939 |
「罪の声」 | 3.930 |
「佐々木、イン、マイマイン」
予告編→ |
3.928 |
「ジョゼと虎と魚たち」
(アニメ) |
3.907 |
「私をくいとめて」 | 3.880 |
「音楽」
(アニメ) |
3.878 |
「サヨナラまでの30分」
予告編→ |
3.868 |
「ラストレター」 | 3.858 |
「のぼる小寺さん」
予告編→ |
3.848 |
「Fukushima 50」 | 3.832 |
「海辺の映画館―キネマの玉手箱」 | 3.829 |
「初恋」 | 3.787 |
「今日から俺は!!劇場版」 | 3.761 |
「滑走路」 | 3.758 |
「アイヌモシリ」 | 3.756 |
「スパイの妻」 | 3.740 |
「窮鼠(きゅうそ)はチーズの夢を見る」 | 3.732 |
「糸」 | 3.711 |
「風の電話」 | 3.639 |
「喜劇 愛妻物語」 | 3.593 |
「一度も撃ってません」 | 3.487 |
「新聞記者」 | 3.766 |
「蜜蜂と遠雷」 | 3.717 |
「翔んで埼玉」 | 3.596 |
ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
映画「朝が来る」は、河瀬直美監督による家族ドラマ。 河瀬監督は、カンヌ国際映画祭など海外の映画賞で多くの受賞歴がある。1990年代から活躍し、近年では「光」(2017年)や「あん」(2015年)が高い評価を得た。
原作は、小説家・辻村深月(つじむら・みづき)のフィクション小説(2015年出版)。2016年にはテレビドラマ(全8話、東海テレビ製作)にもなった。
主人公は、子供がなかなかできない夫婦。そして、予期せぬ妊娠をしてしまった中学生の少女。
夫婦は、男性不妊の治療などに取り組んだあと、「特別養子縁」という制度を知った。NPO団体の仲介で、男の子の赤ん坊を養子として迎え入れた。「朝斗(あさと)」という名前をつけた。それから6年。「生みの母親」を名乗る女性が突如現れ、「子供を返して欲しい」と要求される。この人物は一体何者なのか――?
社会性のあるドラマになっている。「子供を授かるということ、育てるということ」の意義を問いかける。ミステリーの要素もあり、ハラハラもする。エンドロールの最後の最後まで見ることが絶対オススメ。
さまざまな観点から称賛を浴びた。その一つが演出や映像美。河瀬監督ならではの柔らかい映像が特徴になっている。光や影が巧みに取り込まれている。
また、登場人物の悩みや悲しみ、そして喜びを、それぞれのキャラクターに寄り添いながら静かに表現している。
ドキュメンタリー的な手法がふんだんに使われている。それが劇の中に見事に融合されている。現実味があふれている。養子縁組の中身も教えてくれる。
役者陣の演技も高い評価を得た。主な出演者は以下の通り。
妻:永作博美(ながさく・ひろみ) 夫:井浦新(いうら・あらた)
蒔田彩珠(まきた・あじゅ)
浅田美代子
※カンヌ国際映画祭の公式選出作品
※米アカデミー賞2021の国際映画賞の日本代表
戦争直前の軍国主義下の日本において、恐ろしい国家機密を握ってしまった会社経営者と、その妻の物語。スリリングな夫婦劇。黒沢清監督によるオリジナル・ストーリー。ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞した。
舞台は1940年の神戸。太平洋戦争が近づき、日本では軍国主義に基づく統制が強まっていた。主人公は、貿易会社の青年社長と、その妻。この青年社長が仕事で中国・満州を訪れた際、日本陸軍の研究施設において非人道的な実験が行われていることを知る。それは日本政府にとって最重要の国家機密だった。青年社長は、この非道な行為を国際政治の場で告発しようと企てる。妻は、そんな夫の言動に戸惑う。
主人公の夫婦はそれまで裕福で幸福そうな生活を送っていた。しかし、軍国ファシズムの異常ぶりに直面し、それまでの価値観が揺らいでいく。
日本の陸軍に実在していた「731部隊(通称・石井部隊)」の人体実験をめぐるエピソードを想起させる。
妻役を蒼井優(あおい・ゆう)が演じる。夫役は高橋一生(たかはし・いっせい)。いずれも優れた演技ぶりが称賛されている。蒼井優は日本アカデミー賞の主演女優賞ノミネートが有力。また、東出昌大(ひがしで・まさひろ)が、民間人を取り締まる憲兵の役で好演している。
もともとは、NHKのテレビ番組用に製作された。超高精細の8K映像で撮影した。テレビ版を映画版に編集した。
2020年ベネチア国際映画祭の監督賞(銀獅子賞)
映画「「ミッドナイトスワン」」は、独立系の中規模上映の作品ながら、ロングヒットした。 興行収入は推計6億円。 リピーターも多かった。
肉体的には男性として生まれたが、内面は女性の人物が主人公。 いわゆるトランスジェンダーだ。 この主人公が、親戚の少女を一時的にあずかる。 それによって母性が目覚めていく、というストーリー。
主演は元スマップの草なぎ剛。 男として生まれながら、女として生きる道を選んだ中年のトランスジェンダーを演じる。
主人公の凪咲(なぎさ)は、 東京・新宿のゲイ系ショーパブでホステスとして働いている。 ある日、故郷・広島の家族から電話がかかってくる。 親戚の少女が育児放棄の状態になっており、 その娘を一時的に家であずかってほしい、というのだ。 上京してきた少女に対して、最初は冷たくあしらっていた。 まだ少女も心に傷を負っており、反抗的な態度を見せる。 しかし、凪咲(なぎさ)はいつしか母親のような想いを抱き始める。
草なぎ剛は、もともと演技力に定評があった。 今回は俳優としてのキャリアの中でも最高の出来との声も多い。 演技に説得力があり、見る側が感情移入しやすい。 主演男優賞ノミネートの有力候補と見られている。
少女役を演じた服部樹咲(みさき)は新人女優だ。 オーディションで1000人ほどの候補者の中から選ばれた。 世界レベルのバレエ技術を持っている。 新人賞の有力候補だ。
オリジナル脚本である。 内田英治監督が自ら脚本を書き上げた。 バレエの青春ものと、トランスジェンダーという社会的なヒューマンドラマをミックスした。 脚本執筆にあたって、多くのトランスジェンダーに取材したという。
報知新聞映画賞の読者投票1位
映画「アルプススタンドのはしの方」は、青春映画の秀作。 コミカルかつ感動的。会話劇だけで構成されている。 「桐島、部活やめるってよ」(2012年)以来の優れた青春群像的との声も多い。
原作は、兵庫の県立高校の演劇部の芝居である。
教師の籔博晶(やぶ・ひろあき)さんが、自ら顧問を務める演劇部のために台本を書き、制作した。
高校演劇部の全国大会で優勝した。
設定・展開のユニークさや、若者の共感を呼ぶストーリーが、全国の高校生に支持された。
これに独立系の映画会社スポッテッドプロダクションズが目をつけ、リメイクしたうえでプロの商業演劇として公演。
成功を収めた。
※
すぐに映画化が決まり、
実力派・城定秀夫(じょうじょう・ひでお)監督に託された。
城定監督は、素材の良さを生かしながら、巧みな演出で娯楽作・感動作に仕上げた。
登場人物は、数人の高校生の男女と、1人の教師。
舞台は、野球場(甲子園球場)の観客席。
自分たちの高校の野球部の試合を観戦する過程で起こるドラマを描く。
映画館での公開規模は小さかったが、
大きな反響を呼んだ。
TAMA映画賞の特別賞
ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、京都アニメーション(京アニ)製作の映画。 殺りく兵士から手紙の代筆屋に転身した少女をめぐる「愛と成長」の物語である。 繊細な筆致で描かれた感動のラブ・ストーリー。 京アニらしい高い品質。 2020年9月18日の公開以来、大絶賛の嵐となっている。
2018年のテレビ番組の映画化である。しかし、劇場版は完全な新作だ。 主人公ヴァイオレットの運命的な恋愛の行方にスポットをあてている。
物語の時系列としては、テレビ版の後の世界を描いている。 しかし、テレビ版を見たことがなくても、十分に楽しめる。 事前の知識がなくても大丈夫。
2019年7月の京アニ放火殺人事件では、36人の命が奪われた。 これによって、本作の製作も遅れ、当初2020年1月10日の公開予定が延期になった。その後、コロナウイルスで再び延期になっていた。 本作のエンドロールでは、放火の犠牲となった美術監督の渡邊美希子さん(享年35歳)や小物設定の高橋博行さん(享年48歳)らも名を連ねている。 戦後最悪の殺人事件という惨事に見舞われながら、完成を遂げた渾身の一作だ。 京都の映画館での舞台挨拶で、石立太一監督は「今回、ここに立てていることが夢みたい。完成できるか分からなかったが、今やれることを全力で込めようと京アニ全てのスタッフが頑張った」と語った。
壮大なラブストーリーである。まさに「愛」がテーマ。涙あふれる感動物語。絵も美しい。人物だけでなく、風景などの描写も見事。
登場人物の心理や感情の動きを繊細に描く表現が特徴的である。 テレビ番組でも評価が高かったが、劇場版ではさらに磨かれた。 テレビよりもさらにドラマチック。
100年ほどの前の時代が舞台となっている。 緻密な風景の描写は、 芸術的な美しさに満ちている。景色が壮大で、劇場版らしさが出ている。
手紙に綴られる言葉や、セリフの一言一言に重み、深みがある。 人間らしい温かみがあふれている。
題名の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、主人公の名前である。
女性だ。
彼女は、孤児だった。
裕福な軍人の一族にひきとられ、兵士として育てられた。
その後、戦場で活躍した。
戦争が終結し、兵士としての役目は終わった。
今度は、手紙の代筆業の仕事に従事することになった。
戦うためだけに育てられた彼女は、
愛というものを知らなかった。
しかし、ギルベルト少佐と出会ってから言葉を覚え、
やがて人間らしい感情を抱くようになった。
今は郵便局において、手紙を代筆する仕事をしている。
この仕事は、通称「自動手記人形(ドール)」と呼ばれていた。
代筆の仕事を通して、
さまざまな愛のかたちを知るようになる。
劇場版は、ヴァイオレット本人の「愛」の行方に、スポットが当てられている。 ギルベルト少佐が戦場で別れる際に告げた「愛している」の意味を、ヴァイオレットが探し求める物語となっている。
テレビ版では、ヴァイオレットが立派な代筆屋さんになる過程が描かれていた。 劇場版では、すでに超一流の代筆屋さんとして絶大な評価を確立しているヴァイオレットの活躍を見ることができる。
テレビ版は、ネットフリックス(Netflix)でも動画配信されている。
事前の予想をしのぐ大ヒットとなった。良好な興行成績を記録。しかも、それが長く続いた。
各種のレビューサイトで高得点を獲得した。 とても評判が良い。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは海外のアニメファンからも高い評価を得ている。 2019年のクランチロールアニメアワードで、テレビ版がアニメ作品賞を受賞した。
2020年の映画界において、ダントツで最大のヒット作になった。 日本の興行収入の歴代記録を塗り替えた。 新型コロナウイルスで極度の不振に陥っていたシネコン業界にとって救世主的な存在となった。 主題歌や原作漫画もヒット。映画界だけでなく、エンタメ業界全体を押し上げる貢献を果たした。
大正時代の舞台にした人間と鬼の戦いを描く。
人が鬼に食われると、その人も鬼になってしまうという「ゾンビ映画」である。
主人公は少年。
家族を鬼に殺された。
唯一生き残った妹も、鬼に食われて鬼になってしまった。
少年は、鬼たちを征伐すべく、
必死で武術を習った。
そして、晴れて鬼退治のグループのメンバーになった。
本作(映画版)では、鬼が出没している蒸気機関車(「無限列車」という名前がついている)に主人公が乗り込む。
主人公は仲間とともに、乗客の命を守るべく、鬼と壮絶な戦闘を繰り広げる。
映画版は、テレビ版の続きとなる。 テレビ版(シーズン1)は2019年に放送され、大好評を博した。 「Netflix(ネットフリックス)」でも配信され、中国や欧米など海外でも人気を博した。 雑誌「アニメージュ」の読者が選ぶ2019年の「アニメグランプリ」にも選ばれた。
映画版は、テレビよりもさらにスケールをアップし、最高クオリティの作画・作劇と感動ストーリーで高い評価を得た。
制作会社は、ユーフォーテーブル(Ufotable)。
配給会社のアニプレックスは、ソニー・ミュージックの子会社。
原作は、少年ジャンプに連載されていた漫画「鬼滅の刃(きめつのやいば)」。 作者は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)。 1989年生まれ。福岡出身。 2014年に、24歳でデビューした。 2016年から「鬼滅の刃」の連載を始めた。 2020年5月に連載を終えた。 2020年12月、最終刊となる23巻が発売。発行部数が累計1億部を突破している。
テレビ版の放送が開始された2019年4月の時点では、 累計発行部数は350万部だった。 それが、アニメ放送が終了する9月末には、 1200万部に伸びた。 その後、さらに爆発的な売れ行きとなる。 2020年2月に4000万部へと一気に増えた。
ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
毎日映画コンクールの2020年のノミネートの一覧です。
部門 | 受賞 | ノミネート |
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作品賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
主演男優賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
主演女優賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
助演男優賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
助演女優賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
新人賞 (男性) |
2021年1月下旬発表。 |
|
新人賞 (女性) |
2021年1月下旬発表。 |
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監督賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
脚本賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
撮影賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
美術賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
音楽賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
録音賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
外国映画賞 | 2021年1月下旬発表。 |
|
アニメ賞 | 2021年1月下旬発表。 |
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ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
ヨコハマ映画祭の2020年の結果です。
部門 | 受賞者 |
---|---|
作品賞 |
「海辺の映画館キネマの玉手箱」
予告編→ 【2位】「喜劇 愛妻物語」 【3位】「浅田家!」 【4位】「朝が来る」 【5位】「スパイの妻」 【6位】「アルプススタンドのはしの方」 【7位】「罪の声」 【8位】「本気のしるし」 【9位】「一度も撃ってません」 【10位】「佐々木、イン、マイマイン」 |
監督賞 | 城定秀夫 「アルプススタンドのはしの方」「性の劇薬」 |
新人監督賞 | 内山拓也 「佐々木、イン、マイマイン」 |
脚本賞 | 足立紳 「喜劇愛妻物語」「アンダードッグ前編・後編」 |
撮影賞 | 四宮秀俊 「佐々木、イン、マイマイン」「人数の町」 |
主演男優賞 | 二宮和也 「浅田家!」 |
主演女優賞 | 水川あさみ 「喜劇愛妻物語」「滑走路」 |
助演男優賞 | 宇野祥平 「罪の声」「本気のしるし 劇場版」 緒形直人 「もみの家」 |
助演女優賞 | 蒔田彩珠 「朝が来る」「星の子」 |
最優秀新人賞 | 森七菜 「ラストレター」「461個のお弁当」「青くて痛くて脆い」 藤原季節 「佐々木、イン、マイマイン」「his」 小西桜子 「初恋」「ファンシー」「佐々木、イン、マイマイン」 |
審査員特別賞 | 細川岳と「佐々木、イン、マイマイン」 |
ヨコハマ映画祭大賞 | 大林宣彦
大林恭子 |
ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
TAMA映画賞の2020年の結果です。
部門 | 受賞者 |
---|---|
作品賞 |
「ラストレター」
監督:岩井俊二 配給:東宝 公開:2020年1月17日 予告編→ 動画配信(Amazon)→ 「海辺の映画館―キネマの玉手箱」 監督:大林宣彦 配給:アスミック・エース 公開:2020年7月31日 予告編→ |
男優賞 | 福山雅治 「ラストレター」「マチネの終わりに」 濱田岳 「喜劇 愛妻物語」「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」 |
女優賞 | 水川あさみ 「喜劇 愛妻物語」「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」「ミッドナイトスワン」 長澤まさみ 「MOTHER マザー」「コンフィデンスマンJP プリンセス編」 |
新進監督賞 | HIKARI 「37セカンズ」 ふくだももこ 「君が世界のはじまり」 |
新進男優賞 | 宮沢氷魚 「his」 北村匠海 「サヨナラまでの30分」「思い、思われ、ふり、ふられ」「影踏み」「ぼくらの7日間戦争」「思い、思われ、ふり、ふられ(アニメ版)」 |
新進女優賞 | 松本穂香 「君が世界のはじまり」「わたしは光をにぎっている」「酔うと化け物になる父がつらい」「his」「青くて痛くて脆い」 森七菜 「ラストレター」「青くて痛くて脆い」「地獄少女」「最初の晩餐」 |
ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
報知映画賞の2020年の結果です。読者投票1位やノミネートの一覧です。
部門 | 受賞者 |
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作品賞 |
「ミッドナイトスワン」
(配給:キノフィルムズ) (公開:2020年9月25日) 予告編→ |
監督賞 |
内田英治 「ミッドナイトスワン」(キノフィルムズ) |
主演男優賞 |
草彅剛(くさなぎ・つよし)
「ミッドナイトスワン」(キノフィルムズ) 作品一覧→ ![]() |
主演女優賞 |
長澤まさみ
「コンフィデンスマンJP プリンセス編」 「MOTHER マザー」 |
助演男優賞 |
成田凌(なりた・りょう)
「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」 「窮鼠(きゅうそ)はチーズの夢を見る」 |
助演女優賞 |
水川あさみ
「ミッドナイトスワン」 「アンダードッグ 前編・後編」 |
作品賞・海外 | 「TENET テネット」 |
アニメ作品賞 |
「鬼滅の刃(きめつのやいば)無限列車編」
予告編→ (配給:東宝、アニプレックス/製作:ユーフォーテーブル) (公開:2020年10月16日) |
新人賞 |
服部樹咲(はっとり・みさき)
「ミッドナイトスワン」(キノフィルムズ) |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
作品賞 | 「罪の声」 |
|
監督賞 | 河瀬直美「朝が来る」 |
|
主演男優賞 | 小栗旬「罪の声」 |
|
主演女優賞 | 水川あさみ「喜劇 愛妻物語」「滑走路」 |
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助演男優賞 | 星野源「罪の声」 |
|
助演女優賞 | 蒔田彩珠「朝が来る」 |
|
作品賞・海外 | 「TENET テネット」 |
|
アニメ作品賞 | 「鬼滅の刃(きめつのやいば)無限列車編」 |
|
新人賞 |
服部樹咲「ミッドナイトスワン」 宮沢氷魚「his」 |
|
特別賞 | 「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」豊島圭介監督(配給:ギャガ) |
ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
日刊スポーツ映画大賞の2020年の受賞とノミネートの一覧です。
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
作品賞 | 「罪の声」 |
|
監督賞 |
黒沢清
「スパイの妻」 |
|
主演男優賞 |
小栗旬
「罪の声」 |
|
主演女優賞 |
長澤まさみ
「MOTHER マザー」「コンフィデンスマンJP」 |
|
助演男優賞 |
妻夫木聡
「浅田家」「Red」「一度も撃ってません」 |
|
助演女優賞 |
渡辺真起子
「37セカンズ」「浅田家!」 |
|
新人賞 |
服部樹咲
「ミッドナイトスワン」 |
|
石原裕次郎賞 | 「鬼滅の刃(きめつのやいば)無限列車編」 |
|
外国作品賞 |
「はちどり」
(韓国) |
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ノミネートの予想一覧 | レビュー評価ランキング | 「朝が来る」 | 「ミッドナイトスワン」 | 「スパイの妻」 | 「アルプススタンドのはしの方」 | 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 | 「鬼滅の刃」 | 毎日映画コンクール | ヨコハマ映画祭 | TAMA映画賞 | 報知映画賞 | 日刊スポーツ映画大賞 | ブルーリボン賞 | ページの先頭↑ |
ブルーリボン賞の2021年のノミネートの一覧です。
部門 | 受賞 | ノミネート |
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作品賞 | 2021年2月中旬発表 |
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監督賞 | 2021年2月中旬発表 |
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主演男優賞 | 2021年2月中旬発表 |
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主演女優賞 | 2021年2月中旬発表 |
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助演男優賞 | 2021年2月中旬発表 |
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助演女優賞 | 2021年2月中旬発表 |
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新人賞 | 2021年2月中旬発表 |
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外国作品賞 | 2021年2月中旬発表 |
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映画「罪の声」は、実在した事件(グリコ森永事件)をモチーフにしている。
しかし、映画の内容は、まるで現実味(リアリティ)がない。
荒唐無稽と感じられる。
主人公は新聞記者である。
この新聞記者が、警察の大組織をはるかにしのぐような捜査力を発揮する。
まずこの点が、無理筋である。
この新聞記者と一緒に真相解明に奔走するのが、仕立屋さんである。
この仕立て屋さんと新聞記者に対して、
当時の事件の関係者が、
次々と重要な証言を行う。
その口の軽さは、極めて奇妙である。
小栗旬が演じる新聞記者は、決して賢いようにも見えない。
しかも、何かに執念を燃やすようなタイプにも見えない。
このような人物が、歴史的な未解決事件をいとも簡単に解決できるのだろうか。
説得力がない。
2020年に日本アカデミー賞作品賞を受賞した「新聞記者」も、
かなり現実味が乏しかった。
権力者の世界が単純化され過ぎていた。
それでも、
主人公の女性新聞記者が権力の横暴を暴こうとする「動機」や「執念」みたいなものは、リアルに感じられた。
彼女の取材する姿は、役者さんの母国語が日本語でないこともあって、たどたどしかった。だが、夜中に暗い自室で、ツイッター(Twitter)による誹謗中傷に目をとめながら、取材ノートや記事をまとめあげる姿は、たいへん生々しかった。
そういえば、弁護士と殺人犯のふれあいを描く「三度目の殺人」(日アカ作品賞受賞)も非現実的だった。
「シン・ゴジラ」(日アカ作品賞受賞)も、官僚と政治家の区別が曖昧になっているなど、政府機構の描かれ方が雑だった。
米国政府の関係者は漫画的だった。
日本映画におかれては、報道の現場、行政の現場など、硬めな世界をもっとリアルに描いて欲しい。
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